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年の瀬 12月23日
年末へと一日一日と近づいていく
人間の生きる世界はどうもソワソワしている
周りがソワソワすると自分も焦らなければならない気がする
森を散歩しているとガジュマルやアカギが相変わらずそこにいる
葉が揺れて止まった
心地よい静寂が訪れる
光が溢れているのに雨を思わせる
悲しいものではなくゆったりと森が水で潤って満ちていくような
森妖怪の傘のような大きなクワズイモの葉っぱ
地面にうずくまるネズミ達の姿
少女が雨宿りする姿
砂の入った陶器壺を水から守る姿
ひと時ひとの世のしわすを離れてみる