13/235
昼散歩
セミが鳴かないお昼
なぜかカエルと小鳥が声高々に鳴く
雨でも降るのかな
木の葉をみると心がとろけだす
張り切ってたつもりはないけれど
木の影で上を見る
深呼吸すると穏やかな気持ちになった
夏日の心地よさを 目で 耳で 鼻で 肌で感じた
充実感に包まれる
初めての虫さんたちにも出会えた
蛍光緑の小さな体で私の指を歩く
なんだか背中が重そうにのっしのっしと歩く
亀の甲羅を平べったくしたような背の模様が素敵だ
急に飛んだ
素早く指から顔の高さまで跳躍し、地面へ降りた。
そのまま穴の中へ帰って行った
いろんなありもいる
全身黒で引き締まったあり、
頭と胴体が薄茶で小さめのあり、
忙しなく動き回るあり、
あらあら何をそんなに急いでいるのかしら
と、声をかけそうになる
少しお昼寝しましょうね
おやすみなさい