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快晴の朝
ふわっと意識が浮かび上がってくる
体を動かすと足に不思議な感覚が
足が掛け布団からはみ出てひんやりしている
カーテンの隙間から山を登りきった日が入る
夕方のものとはまた違う
白青い空気に赤い光が混じる
静かさがまだ残る7時
窓を開けると細胞を起こす風が入ってきた
南国か…
冬は来るのだ
みちが枯葉にまみれたり、
寒々しい木々が並んだりは見て取れないが
風が季節を運んでくる
海に囲まれているからか年中風が止むことはない
毛糸の頭から首を覆う防寒具をつけたおばあが歩く
長袖のネルシャツにもこもこのチョッキ
あと、短パンとビーサン