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枝と青
後光射したる雲
白い雲と相まってなんと神々しい空なのか
鬱勃と湧きでる雲に空は動きを止めない
常に形を変えている
よく地動説が受け入れられたものだ
天はまるで成長する舞台のように
動き続ける
太陽の位置がかわり
月の位置がかわり
星までも動いて見える
一体誰が自分自身が動いていると考えられようか
座っていても地球がぐるぐる
太陽の周りをぐるぐる
ぐるぐるぐるぐるぐる…
先人が残した書物の蓄積した上に立つ僕ら
僕達の銀河系は宇宙の端っこの稀有な星だなんて
洒落た発見だ
一日一日では変化に気づけない
ふと見上げるといつも頭上にあった月が
目線の真横に来ていたりする