猫さん
番外編と言いますか、詩ではないです。
最近猫さんと出来事を紡いだ
パン屋さんに行って、歩道の木の近くに腰を下ろして
食べていた。すると白地に明るい茶の猫さんが私の方
へ歩いてきた。優雅な足捌きとゆったりとした動きは
妖艶だ。私に向かってゆっくりゆっくり目線をそらさ
ず近づいてくる。怖くなった私はパンをカバンに直し
た。襲われたらいやだ。すると私の30㎝ほど前に寝そ
べった。私の方を見る。猫さんに距離を保ちながら話
しかけるが返事を返してくれない。
失敗談を話し出した時に愛想つかして帰って行った。
草の木陰で地面に背中を擦り付けている。
なんて無防備な。私の方は緊張でガチガチだった。
散歩で見つけた猫さん
足が動かないのかと思われるほど縮こまって座ってい
た。3分も足を動かさない。白くて大きめの猫さん。
ずっと気になって見ているとフィシィッっと猫の足が
前に出た。そのあとそこから小さな虫が飛んだ。
その後猫は虫を追いかけパンチを繰り出す。
俊敏なパンチ捌きは圧巻だ。ボクシング王者よりも速
さで言ったら勝っていただろう。急に
私に近づいてきたかと思えば私の前を横切り、車道の
休憩所みたいな所で寝そべる。元いた場所でバッタが
跳んでいる。夕闇が訪れバッタの影が消えた。