104/235
10月
今日も素敵ないちにちだった
生きてて良かった
そんな大儀なことを思わせる
風が吹き抜けた散歩道
ガジュマルが盛大に葉を振る
音が耳に心地よい
午後一時の日差しで汗をかきはじめた体
程よく冷たさを持った空気の流れ
秋が忍び足ながらも確実に迫っている
そして、その真っ只中にいるようだ
なんだかあたりがそわそわしているのは
もう年の終わりが見えてきたからか
人のいない空間に行くとその慌ただしさが
如実になる
植物は焦らない
生き物も焦らない
ように見えるがどうなのだろう