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一息

ちょっと古びた市民プールの壁の色を思い出す


濃いのか薄いのか分からん


ペンキの水色


単色で自然と切り離された異空間の色


空にそんな色がのっぺり張り付いている


要するに晴れているのだ


秋とは何とも抽象的なものではないか


と叫びたくなる


10月に入っても蚊に食われる足


冬をしぶり夏にしがみつく太陽


週一台風月間を通り抜けた先は


冬でもなく


秋とも呼びがたい


夏の再履修期間と名付けよう


しかし、確実に自然は動いている


一匹で鳴いていた蝉はいなくなった


四阿の水道下の溜池にお玉杓子の姿はない


ガジュマルの葉の色が淡くなった


黄色もちらほら見える


やはり


いちにちとして同じ日はないらしい



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