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梅雨の終わり
クーラーのつくり出す風
肌を焼く目的で日差しを強めているであろう太陽
カーテンから溢れ出す光子たちはクーラーに対抗する
ように燃えている。
ベットに横になりながら
カタツムリはどこへいったの
カエルたちはどこへいったの
オタマジャクシの手は生えたのか
探しにいかなければ
ゆめうつつ。
ちょうちょうを見かけなくなった
梅雨の終わりがちょうちょうにも分かるのか
梅雨と共に戯れるちょうちょうたちが去っていく、遥か
まつぼっくりを見つけた
秋じゃないのに松ぼっくり
いや、松ぼっくりは秋じゃない
傘をたくさん見つけた
青い空の下、色んな色がはじけた色を主張する
優雅な風が心を凪いでいく