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男の娘から告白された  作者: ラトノル
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初めて告白された。


「僕、、たっくんの事、好き。だから付き合って欲しい‼︎」

場所はお母さんたちがよく立ち話をするような家の後ろにある小さな公園。

 風が吹き、草木がざわめく。それも告白を応援するように。


俺 『二宮拓弥にのみやたくみ』は今まで、女子に話そうとすると緊張しすぎて話せなくなる性格と強面も相まって今までモテたことはなく、女子と喋ったことがほとんどなかった俺が!齢17歳で、初めて告白された。それも、銀髪のショートで顔は丸顔で目は大きく、小動物なような行動で、校内では1番と言ってもいいほどの人気である 男、、から!


「はーーーーーーーー????????」

俺の幼馴染かつ、かず少ない俺の親友の竹山美満(たけやまみちる ♂)ことみっちーからの告白であったために困惑している。

そして少し考えて答えた。

「タチの悪い冗談はよせよ〜 みっちぃ」

一瞬困惑したが、さすがに冗談だと思った。だって、!男!からの告白であるからだ。

しかし、顔を赤らめながらも、強めに否定してきた。

「違うよ! 僕は、、君のことが昔から好きだったんだよ❗️❗️」

よっぽど恥ずかしいのか目を瞑りながら勢いよく言ってきた。


「?????????????????????????????」

さらに困惑したが、『流石にまずい!』と思い、振ることを決め、重い口を開けた。

「ごっ、ごめん! 俺、好きな人がいるから。付き合えることはできない」


困惑はしているが、一旦落ち着き状況を整理しつつどのような振りかたをすればいいかを瞬時に考え、最適解の答えを出せたと思う。思ったが、いきなり告白してきたのが男で自分は男。この状況でなんとか落ち着くことはできた。と、冷静に対処するために言いたいが、落ち着けるわけもなく最初に噛んだ上に今まで好きな人がいないなどと連呼していた俺が好きな人がいると言ってしまった。


「やっぱり好きな人いたんだね。いきなり、ごめんね!」

恥ずかしさに耐えれなくなり、目から流れている涙を拭きながらすごいスピードで走って、どこかに行ってしまった。

「ちょっ まっ」

止める暇もなく見えないとこまで行ってしまった。

「どうして、、どうしてこうなってしまったんだーーーーーーーーーー!!」

さっきまでの謎の緊張から解き放たれ、耐えれなくなった俺は空に向かって溜まっていたものを全部解き放った。その結果一瞬で注目の視線を浴びた。

「ちょっ見て〜あいつ〜振られてやんのーww」「ママー!見てみて女に振られてる人いたー」「いけません!そんなこと言ったら可哀想でしょ」「私の宗教に入りませんか?はぁっ、はぁっ、ここなら、あなたの苦しみは解放されますよ」 

なかなか濃い厚化粧のギャルとよく漫画とかに登場する空気をよく読まない子供に煽られ、お母さんがたには同情され、次第には落ち込んで四つん這いになっているところに息の荒い宗教勧誘のおっさんから勧誘がくるし、、

「ちょっ、違う 違うってー、、今日の俺、、不幸すぎだろー、、」

この世の終わりかのような顔をしながらとぼとぼ帰った。


「ガチャっ」

力の入らない手でなんとか家の扉を開けた。

「お帰りー! ちょうどご飯の材料買いに行こうと思ってたんだよ! ご飯何食べるー?」


台所から聞こえるこの声は弟の二宮悠斗にのみやゆうと中学3年生の14歳で、親の事情で俺が高1から今いる場所に引っ越して、俺と弟で二人ぐらしをしている。そして、女子力が高くてこうして、家事全般をしてくれている。それでいて、兄弟お揃いの茶髪が似合い、『俺の弟か?』と思うほどのとても整った顔立ちをしているが、身長は低い。しかし時々カッコいい一面もあったり、可愛い一面もあり、何よりいろんな服装が似合う。そのおかげで兄の俺が惚れてしまったりする。


「ごめん、、今日は何も食べれる気がしない、、」

緊張とストレスのせいで、吐き気がする。

「大丈夫かー?」

あんな感じの兄を見るのは初めてだなぁ、、

「トン、、トン、、」

ゆっくりと階段を登り、自分の部屋のベッドに倒れ込んだ

「もういいや。寝るか、、」

寝て忘れよう。



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