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第5話

  5


 目が覚めるとそこは草原だった。

 見渡す限りの大草原。

WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW(´‐`)WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW

 丁度こんな感じだった。


 ……ひまだ。

 マジでひまだ。

 葉っぱを食べて暇を誤魔化す。

 葉っぱうめぇわ。やっぱり。

 あの葉っぱ薦めてくれたスライムたちに感謝だな。

 マジ感謝。マジリスペクト。

 ちょっとはっぱはっぱ言い過ぎて頭おかしくなってたけど良い奴らだったなー。


 そんなことを考えていたとき、声が聞こえた。


「いやー、ヒデキ殿は凄いですね。」

「そうかな?」

「レベルの上昇が半端ないですよ。」

「そうなんだ……」


 軽く防具を着けた俺みたいな(モブっぽい)人と鎧を着けた騎士っぽい人の2人組だった。

 でも、モブっぽい人の圧力が凄い。

 凄い魔力を持ってるようだ。


 そのモブ(仮)と目が合った気がした……気のせいかな?


「ご、500レベ⁉」


 ああ、うん俺じゃなかった。

 俺が500レベな訳無いじゃん。

 いや、でも、完全に俺を見てるなあのモブ(仮)。


 モブ(仮)が言う。

「いや、無理だろ……」

 お付きの騎士(仮)が答える。

「いえ、大丈夫です。」

 それに、モブ(仮)は渋る。

「いや、でも……」

 そこで騎士(仮)が

「自分を信じて!」

 と背中を押した!


 モブ(仮)が剣を振るう。

 当たった!

 ぐあっ!

 いてぇ

 でも、死にはしなかった。

 よし逃げ……

 ぶわっ!

 剣がまた当たった。

 今度こそ逃げよう!

 よし……


 ズバッ


 あ……


 俺の体はモブ(仮)の剣によりまっぷたつにされた。


 モブ(仮)強いな……

 いや、モブじゃねぇな。

 あれは……


 俺の意識はそこで途切れた。

“異世界召喚されて………”のヒデキ君といずれかの香辛料です。

三章 第十七話のLv.Dのスライムはモブ(今作の主人公)でした。

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