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第二話

はっぱ

  2


 目が覚めると、周りには大量のスライムがいた。

「はっぱ」

「はっぱおいしい」

「はっぱうまい」

「はっぱやばい」

「はっぱこそ神」

「きのみもおいしいよ」

「はっぱのほうがおいしいよ!」

「はっぱのほうがきのみよりもおいしい」

「はっぱ はっぱ」

「はっぱ はっぱ はっぱ」

「はっぱ はっぱ はっぱ はっぱ」

「はっぱぱぱ」

「はっぱー」

「はっぱまじうまいやばいしょうてんきゅう」

「はっぱさいこー」

「はっぱ………


 はっぱ、はっぱうるさかった。

 なんだ?はっぱって。ドラッグか?

 昇天級とかイッてる奴もいたし。

 こーいうのは、スルーに限る。

『グ~~』

 あ、お腹すいた。


「はっぱ、たべる?」

「はっぱは食べない。」

「はっぱたべる?」

「いや、だから食べないって」

「はっぱたべる?」

「だか……」

「はっぱたべる?」

「……食べます………」

「はっぱたべる!」

「はっぱ食べる。」

「はっぱどうぞ」

「はっぱ貰った。」

「はっぱたべてー」

「はっぱ食べる。」


 スライムの押しがあまりに強く(俺もスライムだけど)意を決してはっぱを食べることにした。

『ムシャ』


「はっぱ美味しい!」


 旨かった。

 マジで。

 ヤバかった。

 昇天級だった。

 神だった。


「はっぱおいしい?」

「はっぱマジで美味しい!」

「はっぱおいしいでしょー」

「はっぱ神だ」

「はっぱおいしいしょうてんきゅうでしょー」

「はっぱ美味しいマジで神マジ昇天級」


 はっぱはマジで美味しかった。

 ドラッグじゃなかった。

 スライムの味覚がはっぱこそ至高だった。


「はっぱー」

「はっぱすごい」

「はっぱえもい」

「はっぱまじまんじ」

「はっぱがあればなんでもできる」

「はっぱ!」

「はっぱ!」

「はっぱ!」

「はっぱーーー!」

「はっぱをたたえろー」

「はっぱ はっぱ はっぱーーー」

「はっぱだろぉー」

「はっぱひあうぃーごー」

「はっぱいずごっど」

「はっぱ!」

「はっぱこそしこう」

「はっぱこそひあうぃーごーだろぉーたたえろー」

「はっぱだろぉーはっぱこそしこうのかみひあうぃーごー」


 こんなふうにはっぱはっぱうるさいがなんとなく悪いやつらじゃないことは分かった。

 仲良くなった。

 はっぱもいっぱい食べた。

 そして眠った。


 目が覚めたら、周りには一匹のスライムもいなかった。

 みんな、どこにいったの?

 辺りを見回して探す。

 その時、ピカッと光った。

「なんのひか」

 ドゴーン!


 ―彼は爆発に巻き込まれ死んだ。

はっぱ

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