問7 夏休みの永遠は絶対に無い!
夏休みも終わり、何時もの日常が戻ってきた…
テストもさんざんな結果で…
それから、体育祭へむけての練習が始まる…
ちなみに俺は紅組だった…
まぁ…そんなのはどうでも良い…
体育祭の勝敗は別にどうでも良い…
ただ…この時をどう乗りきるか…
それが重要なんだ…
皆が今回は俺達の完全勝利だな!…
とか紅組言ってたが…
確かに、紅組のメンバーは足の速い奴が多い…
白組よりも紅組が有利だと思い込んでるらしいが…
俺が紅組の時点で紅組に勝機は無いのだ…
夜塁「紅組の敗けだな…」
句美葉「やる前から諦めたらダメぇ!!」
うっせぇ!!
夜塁「あっ…ごめんなさい…」
諦めるな…か…
諦めたからこんな状況になってんのにな…
すでに俺の試合は終了してんだよ…
確かだが、源氏と平家がモデルだっけ
運動会とか体育祭って…
白が源氏で紅が平家だっけな…
歴史では最終的に源氏が勝つんだけどな…
夜塁「ぜぇ…ぜぇ…きっ…ついわ…はぁ…はぁ…」
試走…俺にとっては死走だよ…
しかも、試走の後はすぐにダンスだったとは…
句美葉「この学校では今、凰くんが一番
下手だからね!ちゃんと練習してよね!」
凰季「あっ…はい!」
この学校で一番ダンス下手なのは俺なんだが…
まさか、ダンスメンバーとして見られてない?…
というか…俺、この学校の一員として
見られてないんじゃ…
いや…人間として見られてるかも不安なんだが…
ちなみに生徒はダンスに絶対参加だ…
だが…俺の名前は呼ぶのを忘れていた…
ちなみに呼び忘れたのは句美葉でした…
でっ…何故か、句美葉の無視が
エスカレートしました…
まぁ…どうでもいいか
俺はこれを気に琉璃李以外の同じクラスの
女子とはあまり関わらないことにした…
トラブルの素はトラブルになる前に
絶ちきるのが一番良い…
というかリズム感が無い俺にはダンスはむいてない
というか、ダンスに参加しない方が良いだろ
俺は……まぁ…めんどくさい事はしたくない…
責任をあまり負いたくない…
まぁ…本当に大事な事は責任は取るがな…
7組長距離
夜塁「疲れた…もう走りたく無い…」
凰季「夜塁、ファイト!」
俺は長距離が超苦手です…
琉璃李「頑張って!」
句美葉「がんばれぇ!!」
そうゆうの本当いいから…要らない…
応援は俺にとって苦痛でしかねぇんだよ…
思って無いのに褒める御世辞なんて…
そうゆうのも要らない…
俺は優しくされるのに弱い…
小さい頃からあまり褒められた事が無いからだ…
だから、優しくされたくない…
でも、無視されたり厳しいのも
相手にされないのも嫌で…
かまってほしい…嫌われたくない訳でもない…
寂しいのが怖い…独占欲が強く…
自己満足な正義感しかない…
いじめっ子、いじめられっ子も助ける…
どんな人にでも…見返りは求めない…
綺麗事でしかない…
自分や他人の好き嫌い関係無く
平等に人を底から押し上げてやれる…
でも、一人は別に良い…
怖くない、寂しくない…
一人なら一人でも良い、そっちが楽だし…
家族が居れば…
そう、人間は一人では生きていけない…
今、自分が一人でいられるのは
この世界の誰かのおかげである…
暖かくもない…
涼しくもない…
そんな一定の温度で生きていきたいのだ…
赤冬は永遠に続く。




