問1 怪人は英雄には絶対になれない。
1書きました!
砂羽北 真希凪…
俺をいじめていた女子だ…
小学2年の頃、父親の仕事の都合で一年だけ
別の学校に通っていた…
その時、まだ弱かった俺は男子達に
いじめられていた…
だが俺の味方をしてくれた先輩がいた…
その先輩は俺にとって
この苦しい日々の中で英雄の様な存在だった…
そして…そのあとはがとりまきがいた…
学校のアイドルと言われていた…
真希凪が俺をいじめだした…
その時まだ彼奴は
まだ金髪だった時だった…
ちなみに今は黒髪だ…
すると男子は俺をいじめるのを辞めた…
そして真希凪からのいじめは、机に落書き…
パシリ…罵倒だった…
少なくとも男子の石や木の実を投げたりなどの
暴力よりはマシだった…
で、3学期にはいって…
俺以外に真希凪がいじめていた奴らの中の
女子達が復讐をした…
とりまきもそっち側にまわり…
真希凪は孤立した…琉璃李と似た系統の
いじめをうけた…
その時、思った…いじめっ子といじめられっ子は紙一重なのだと…
だから俺は両方に罪があり…
両方、自業自得だと思った…
まぁ…例外もいる…むしろ、その方が多い…
でも…俺は馬鹿だった…
自分をいじめてた奴を助けてしまうなんて…
俺は優しく声をかけた…
俺はいじめられっ子を見たら助けたくなる…
そして復讐されている、いじめっ子も
見たら助けたくなる…
全ての人間が報われる…
そんな世界に、この世界をしたかった…
でも…そんな、理想郷は存在しない…
世界に平和なんて訪れない…
別にいつか世界は平和になる…
なんて思わなくたってやってけるんだ人生は…
そして3学期が終わり元の学校に帰る前に
先輩に頼んだ…真希凪の事を守って欲しいと…
すると英雄は
言われなくてもそのつもりだ…
乙女を護るのが騎士の役目だ!
と…少し恥ずかしいセリフを言っていたが…
その頃の俺にとってはとてもカッコいいと
思えるものだった…
毎年の様に先輩からのはがきには
真希凪の様子などを書いてくれた…
それで安心できた…
でも…俺は、憧れていた英雄にはなれなかった
句美葉の事だって…本当は分かってた俺の事を別に嫌ったり…無視しよう…復讐しよう…
なんて...思ってなんてなかったんだって事…
あれは自分の事で
精一杯だっただけだったんだって…
俺の激しい被害妄想だったんだ…
俺は中学の時、句美葉の事を特別扱いしてた…
一人だった…俺と同じだって…
でも彼奴には仲間がいて…
そうか…彼奴と俺は違うと決めつけていた…
俺が誰かを助けたり…
守ったり…救ったりしてきたのは…
本当は見返りを求めての事だって…
誰かに何かした代わりに俺を救って
欲しいと思っての事だったんだ…
俺が句美葉を励ましたり…
陰で色々、句美葉のためにしてたのは…
本当は彼奴のためじゃなく…
自分のためだった…
俺の言葉は句美葉の耳には届かない…
俺の行動は句美葉の目には
映らない…
俺の無力さが…俺の無能さが…俺の弱さが…
彼奴を傷つけたんだ…
そして俺の毒のせいで弱らせて…
彼奴 の突き落としに耐えられない
精神にしてしまったんだ…
彼奴を不安定にさせたんだ…
結局、俺が救いたかった…助けたかった…
守りたかったのは...
句美葉でも家族でもイジメられっ子や
復讐されているイジメっ子でも従姉妹でも
友人でも琉璃李でも…
彼奴や彼奴でもなく…
弱い自分自身だったんだ…
怪人は英雄になれなかったんだ…
句美葉を助けるのは寄り添うのは
守るのは救うのは励ますのは…
いつだって俺でありたかったんだ…
そんな気持ち悪い独占欲で
俺は誰かをどうこうしたい…
思い通りに扱いたいなんていう
クズでしかなかった…
そして逆恨みして
彼奴にトドメを刺そうとしてしまう…
守りたかった人を…
逆に傷つけようとするなんてなんて
最低な奴だ…
別に句美葉の事が好きなんて理由じゃない…
ただ夢を見ていたかっただけだ…
英雄に自分がなった夢を…
ただそれだけのために…
俺は句美葉を利用してたんだ…
彼奴は少しずつ前に進もうとしている…
俺は何も変わってない…
結果的に孤立する道を選んで逃げただけだ
自分を守るために…そして今に至る…
そう…怪人は英雄になれなかった…
俺は永久にに英雄にはなれない永遠に怪人のままだ…
という事で…
うちの高校に真希凪が転校してきました…
そして、もうすぐ…夏休みが始まる…
そして赤冬は永遠に終わらない。
次回も頑張ります。