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「よお、何かあったのか」
「ちょっと脅迫と漫才と殺人未遂かな」
「やだーただのいつものオニゴッコだよね☆アルバート君♡」
「いつもの……?レベル高ェなお前ら」
こんなやりとりでも納得するウェイグナーとアラン。
自分で書いといてなんだけど此奴らヤバいだろ。
「狙われていたことは伏せておけ」とはレオナ。
ウェイグナーの性格上、1人で組織に立ち向かいそうだからだ。
「ウェイグナーが勝つ→組織全滅であちこち敵に回す。ウェイグナーが負ける→ルミナ暴走、物語のジ・エンド。どっちに転んでも痛ぇな」
「だけどこれで筋書きは変えられた、俺たちもう少し生きられる……かな」
「空白ページでも勝手に書き換えられるのな、ちょっと希望が見えてきたぜ」
「うん……」
どっちかと言うと、不安しかない。
未来が見えなくてさらに酷い展開になったらどうしよう。
「これは並行世界の一つで、ジ・エンドになった世界もきっと存在するんだ。つまりどっかでしくってもタイムリープすれば大丈夫!選択肢を
「お前のその思考回路が完全に中二だよ」
「どこかに俺とレオナちゃんがくっつくレオナルートがある筈だ!」
「主人公俺なんだけど」
「だってお前15歳(設定上)じゃん、法に触れちゃうじゃん」
「この小説全年齢対象なんだけど」