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アジトの外に黒ずくめの男たちが集まっていた。
「……おいー……この展開どうやって切り抜けんだよ」
「こんな展開あったかなぁ……何せ10年以上前だし……」
銃を突きつけられたレオナは、目で「居場所を教えるな」と訴えてくる。
しかしこのままでは彼女が撃たれかねない。
(ウェイグナーはアランと魔物狩りに行ったんだよな)
(おう、腕のレベル上げとかなんとか)
(どうする、このメンツだとぶっちゃけ一番強いのがレオナなんだよ)
(そうだろうな俺たち銃なんか使えねーし)
パン、と銃声が響く。
足元に空いた穴。
「何をごちゃごちゃ喋っている、馬鹿共」
「うおおおお銃!モノホン銃!ヤベェ」
「あの、僕達ウェイグナーとは大分前に別れたから知らない」
「とぼけるな!彼奴の能力の気配が残ってんだよ、星術のな!」
「星術……?」
「星術知らないのか、能力の中でも特殊で使える人が限られてるんだよ、ウェイグナーは数少ない貴重な星術師だ」
「あっ読者に親切な説明だ」
「ルビふっとけば格好よく見えるとかほんと、ほんとな、よく考え直せよ……」