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「ところでそこのパツ金兄ちゃんは結局『ウェイグナー』なの?『ヴェイズナー』なの?」
「ウェイ<グ>ナーだよ途中からずっと名前間違ってた…」
俺ェ。
「確定申告やった?」
「いきなり俺らの世界の話すんの止めろ!」
「?カクテ……?」
「あっ大丈夫っす前世の記憶なんでー!」
「ムカつくわー張り倒してぇわーアルバート吉田」
「お笑いか」
小説内でもっと酷い扱いにしておけば良かった。
「あの…2人は知り合い?」
「おう!」
「すげェな、あの『アルバート』と知り合いなのか、ルミナ」
おずおずと聞いてきたのは、紅一点のレオナ。
<レオナ>はひょんなことから、アルバートと共に旅をする美しい女性。
腕は確かだが気性が荒く仲間から恐れられている。
「そうそれ!俺レオナちゃん好きだったーあのスカートが戦闘ん時
「止めろ止めてくれ性癖暴露すんな!」
「何だか本当に前世の記憶が蘇ったみたいだな……別人みたいだぞルミナ」
「お前仲間にも信じてもらえてねーのかよ……前世の記憶(笑)」
「黙れよアル吉」
「ヤベェその外見で言われても(笑)(笑)」
クソムカつく吉田。