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「アルバート君、時間だよ」
「……?ああ、そうだった」
「何が?」
「何でもないよ」
仕事のパートナーとしては彼女、レオナは最高だ。
何せ強い。銃も魔術も自在に操れる。
「恋人としてはちょっと御免だけどな」
「独り言は1人ん時に言おうねー?ねぼすけアルバート君♡」
「おいそれマジモンの銃」
「目ー覚めたー?覚めなかったらぶっ放すよ!」
……見た目は可愛い方だと思うんだけどな。
しかし、見れば見る程、あいつらしい世界だ。
キャラクター達が皆尖ってる。
男は皆長髪、女は皆ミニスカート(笑)
この俺、<アルバート>も例外ではない。
深緑の髪に褐色の肌、オッドアイ。
彼はいつも笑っているが、悲しい過去を抱えている。
………という設定らしい。
「…ぶはっ」
「何笑ってんのよ」
「ごめん思い出し笑い……お、俺、もう駄目だァァーぶっははははは」
「? ?? 何!?キモいな!!」