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第四話「武器をもらう」

訳あってここでやめさせてもらいます、アナザー世界の能力者は引き続きやりますので見てくれると嬉しいです


村に着いた後、母親がお礼を渡そうと金銭を出そうとするも、悪いと思ったのか彼女がそれを断りそのまま別れる。

こっちからすればもらえるお礼は素直にもらうべきと言うのがポリシーなのだが、流石に断ってる横から俺だけ下さい、と言う訳にはいかないだろう。

「最後にお名前だけ教えてください」と尋ねられたので「トモノリ・ヒラサワ」と答える事にした。

その後も彼女が何件か武器や防具などが売買している店を紹介し、空き部屋を提供してくれると言う事なので付いて行く事にする。

こっちとしては金も無ければ行く宛ても無いので大助かりだが、このまま居候ができるように彼女を褒めまくるのが策略的だろうか。


「まあ今はお金が無いだろうけど、とものりのその強さなら何とかクエストで稼いでいけると思うわ」


とものりねぇ……そんなに親しくなった覚えはないが。

日本語で外国人のようなテンションで来られると正直思う処はあるが、今後もし寄生させてくれるのだとしたらこちらも親しい関係を築かなければならないだろう。メグと呼べばいいのか、でもいきなりそれだと少し恥ずかしいし……。


彼女が歩く道に付いていってるが、まず先に見えたのは武器屋と思われる店だった。

まず最初にそれが分かったのは剣がクロスになり、その後ろに盾置かれている看板に描かれたロゴである。

そして店内に入ると壁に飾られているのは、刃が白の両刃剣であり、外から溢れる太陽の日差しが金属光沢によって見向きもできない程に反射されている。

どうやらそこまで光っているのはその剣だけのようだ。

店主が買ってくれと言わんばかりの商品なのであまり手は付けたくないが。


「いらっしゃい! ってメグちゃんじゃないの! もしかして隣にいるのは……ボーイフレンド?」

「冷やかしはやめてよおじさん」

「へっへっへ、いやー、メグちゃんが男と歩いてるのが珍しかったもんだからつい、ていうかメグちゃんこそ冷やかしでしょ? 魔眼体をうちから買い取ったんだからもうほとんど金は尽きてるんでしょ?」

「ま、、まあね……今日は見るだけにしようと思って」


店内を見渡すと、ゴブリンと戦った時にメグが使用していた硝子の中に矢印がある球体が見つかった。

ひょっとしてここが買い叩いたと言っていた店なのだろうか、だとするならここは中古か。

通りであの剣以外はどれも光っていない訳だ。その癖ボロボロな剣はいくつもある、となるとあの剣が新品という事になる。

命を賭ける戦闘で流石に刃が折れてしまったなんて事になったら一大事だ。

できれば新品が売っている店を紹介して欲しかったが、どうせ金が溜まってから買うことになるんだ。

その時にまた教えてもらえればいいか。


「でもやっぱり武器がないときついわね……これとか安くならない?」


そうこう考えてるうちにメグの方は店主に商品を指さし、安くならないかの交渉をしていた。

彼女が選んだのはえらくボロい剣だったが、彼女には背中に背負っている大検がある筈だ。

もしかして俺に買ってくれてるんじゃないか、ふとそんな疑問が募る。

彼女が交渉していた剣は白銀色、少しひび割れた部分があり、先端部分が欠けている。

これでは刺突はできないだろう、そもそもそういう剣なのかが分からないが。


「あん? メグちゃんそのバスターソードここで買ったばかりだろ?」

「いいの、とものりにあげるんだから」

「はあ~ん、まあいいんじゃねえか、これなら何とか銅貨6でいいぜ」

「ええ、4よ! 4!」

「はぁ……こっちは値踏みされる前提で売ってるんだぞ……ったく、メグちゃんには敵わねえな」


勝手に話を進められるのはありがたいが、あんなボロっちい剣本当に役に立つのだろうか。

恐らく買い換えるまでのその場凌ぎのようなものだろう、貰える物は貰っておこう。


「あんた名前は?」

「え、俺っすか?」

「お前以外にいないだろ、名前だよ名前」

「トモノリヒラサワです」

「はあ~ん変わった名前だな」


さっき会った親子と同様、この店主にもこっちの世界の名前が通じるには通じるらしい。

「クレイモアだ」

「ああ、クレイモアさんよろしく……」

「違げぇよ! 剣の名前だってーの」

「ひぃ……」


ひきこもりあがりからすればきつい相手だ、命を賭ける事ができても人とうまく話す覚悟は中々できない。

バイトの面接に行くくらいなら死んでいいとも思ってたからな、最初は。


「全長は1.5m、全重3.5kgの両刃剣だ、決して軽くは無いがな、男ならこれを楽々操れるくらいになってみろ、そっからが一人前になるってもんだぜ」

「あ、どうも」


店主に剣を渡される。疲労困憊の俺でも、両手で持つ分には思ったより重くはなかったが、片手で持つと中々重たい。

剣を振り回すもスムーズ振る事はできず、体の重心がずらされる。

それもそのはず、戦っている時以外の俺はbattle値が3なのだからそれが関わっているのだろう。


「剣を振りまわすのは戦う時だけだし、別に今扱えなくても問題ないわよ?」

「え、でも今扱えないと戦う時危ないでしょ」


店主がきょとんとした顔で聞いてくる、まあ知らないから驚くのも無理はないか。


「へへ~ん、それが大丈夫なのよ、何せとものりの職業は創造主(クリエイター)なんだから」

「とものり、お前創造主だったのか!?」

「ま、まあ……」


馴れ馴れしい店主と話している時に、ふいと肩を二回とんとんと叩かれる。

ここで会った知っている人と言えばこの二人以外に助けた親子二人のみだが。

道を聞きたいがために尋ねている可能性もある。一体誰かわからずに後ろを振り向いてみると……。


「あなたはトモノリ・ヒラサワ様で間違いないですね? 来てもらえますか、国王陛下、アルフレッド王がお呼びです」


立っていたのはただの村人の姿とはかけ離れた、金属板のプレートアーマーを顔以外の体全身に纏っている男性六人だった。

彼らはそれぞれ腰に刺突型の剣を付けている。

さっき耳にした陛下という言葉から察するに、これが王直属の騎士という事だろう。

まず陛下と俺は接点が無い、ましてや何故名前を知っているのか。

考えられる事は一つ、さっきの親子が王となんらかの関係を持っており助けてもらったことを報告したのだろう。

文明が発展していなさそうなこの国をみるからにそうとしか考えられない。

セキュリティの反応によって不法侵入が見つかりました、というような先進国のような技術はこの国には無いのだから。

ただし、もしそういう魔法がこの世界にあるのなら、それは否定しきれない……。

半信半疑で勝手に妄想を進行させながら彼らについていこうとすると、メグに腕を掴まれる。


「ちょっとあんた達急に何なのよ、何で連れ出すかの説明もできないわけ?」

「それは失礼、付いてきてくれそうだったので宮殿に向かう最中にでも話をしようかと」

「待った! 待った! とものりを連れて行くなら私に許可をもらってから連れて行く事ね、それで何の用があってつれていくのかしら?」


何だか非情に面倒くさい事になった、これじゃあ丸でメグはマネージャーかなにかだ。

報酬をもらえるならそれで良し、今必要なのは最低限この町で生きていく事である。

勿論面倒くさい労働をする事は御免蒙る、前世でもう嫌という程味わってきたのだ。


「おーいとものり、金が手に入ったらうちにこいよ! 待ってるからな」


先程の店主が去り際に話しかけてくる。

そして宮殿に向かう矢先で迎えにきた兵士達に話を聞かされた。

案の定助けた親子が関係していた事が判明した。


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