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第15話/闇の左手・炎の右手

 

「おおおおおお‼︎ 『ダークネスナックル』‼︎」


 俺は咆哮をあげ、迫り来るミノタウロスに闇を宿した左ストレートを喰らわせた。


 衝撃で土手っ腹に風穴が開くがそれでも破壊のエネルギーは弱まらず、ミノタウロスを一瞬で向かいのビルまで吹き飛ばした。壁に当たる瞬間に絶命し、砂状になった身体がばしゃんと爆ぜた。


 それを見ていた2、30の幽霊達が隙を見て一斉に俺に飛び掛かって来た。


 俺は右手を大砲のように構える。


「ゴミ共が! 『フレイムキャノン』‼︎」


 数だけの幽霊軍を火焔砲で一掃した。

 砂さえ残らず、1人残らず全身が蒸発する。

 それでも暴れ足りないと、滾る炎は地面を抉った。


 すると、俺の背後からゾロゾロと幽霊とミノタウロスの連合部隊が走り寄り、俺を囲んだ。


 なり振り構わず包囲陣形かよ。鬱陶しい。


 俺は両脚に力を溜め、空中で回転する要領で跳んだ。

 無論そんな事してもフィギュアスケーターの様にアクセルジャンプを跳ぶのは不可能だが、両手から噴射される二色の炎がそれを可能にする。


「喰らいな! 『ダブルブレイズ・リボルバー』‼︎」


 右手からあかい炎、左手からくらい炎を発射し、その反動で俺は推進力を得て斜めの軸で廻り空を翔ぶ。


 そして俺は一時的に天空を舞う龍になる。


 燃え盛る炎が「轟‼︎」と近寄ってきた数人の幽霊を焼き払った。俺は怯んだミノタウロスの頭上に翔び、闇の炎で焼却する。


 寄って来る雑魚共相手に猛り狂う炎の竜巻は大暴れし、軍勢の殆どを消し炭にした。




 * * *




 そろそろ時間切れか。

 地球の重力に逆らうのももう限界だ。


 地面に着地すると派手に土煙が上がり、炎を纏った旋風龍から一気に人間の姿に戻った。


「イ、今ダ! 掛カレー‼︎」


 ミノタウロスの合図で、難を逃れた生き残りが四方八方から盲進してきた。


 そんなんじゃこの俺は殺れないぜ。


 俺は、全魔力を左手に集中させる。闇の魔法石から漆黒の邪気が湧き出し、魔法陣が浮かび上がった左の掌に渦を巻く。


 俺は暴発する限界まで闇の魔力を溜め込んだ。


 まだだ……まだだ……よし‼︎


 俺は目をカッと見開いた。


「出力最大! 『ダークネスフレイム』‼︎」


 俺は左腕を振り抜いた。

 闇の炎が唸りを上げ、すぐ側まで接近していた怪物共をゴミのように蹴散らす。


 これで、8割ほど殺った。


 さて、雑魚共の殲滅作業にかかるかな。



「きゃああっ‼︎」

 突如、甲高い悲鳴が戦場と化した更地に響き渡った。


 桃瀬⁉︎


 全身が硬直し、嫌な予感が脳内を一閃した。


 俺は声のする方向に視線を投げた。

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