表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/139

第9話/数学できない人達

 

 ああ、鼻がムズムズする。誰か俺の噂してるな……。


「で、この問題を解くにはどうしたらいいの?」


「え? ああそれな。これはな……多分……かっこを外してなんか公式的なやつ使えば出来る。…………多分」


 何だよこの問題。知らねーよ。て言うか俺大して勉強出来る訳でもないからな。


「灰君。全然解ける気配がしないのだが。ホントにこれで合ってるのかな?」


「知らねーよ。ワークの答えに解法とか詳しく載ってるからそれ見とけ」


 ぐぬぬ……勉強では少し分が悪い。……そうだ!


 俺はシャーペンをポイっと放り投げて、数学のワークをパタンと閉じた。


「おい疾風宮、魔法使いになって世界を救うんだろ。こんな所で数学なんかやってる場合かよ! どうせ勉強するなら魔法の勉強しようぜ!」


 すると、疾風宮もシャーペンを放り投げた。


「すごく良い考えだね! 僕もちょうど同じ事を考えていたよ! こうしちゃいられない、早速出発だ‼︎」


 疾風宮は素早くワークをしまい、スクールバッグから風の魔法石を取り出した。


「よおし。それじゃ、俺がいつも実戦魔法訓練で使う近くの裏山に行こう!」


 俺達は変なテンションのまま逃げる様に部屋を出て靴を履き替えた。





 実は二人とも数学が苦手で現実逃避の為に魔法の練習をしに行った、ってのは内緒だ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ