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宇宙恋(そらこい)  作者: じゃこ
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思わぬところでの、情報入手?!

あの子に一目ぼれをしてから、はや2週間。未だにあの子の名前すら知れていない状況で。


「自分の行動力のなさにはほとほと呆れるよ。」


ぼっそとひとり呟いた。何もやる気が起きない、何もしたくない。そんな状況の僕なのに・・・。


「木戸、このプリントを階ごとに本館と東館にそれぞれ張ってくれないか?」


またこのくそ教師は僕に仕事を押し付けやがって!!


「・・・わかりました。」まあ内心はどうであれ、断れない僕だけどね。


担任が満足そうに僕の机から立ち去ったところで、僕は盛大にため息を吐く。

今度は何のプリントだよ。確かこの前は和太鼓体験のチラシだったけど・・・そこまで考えて、

「ガタッ」

僕は思わず椅子を引いて立ち上がった。

クラスのみんなの視線に、すごすごと椅子に座りなおしてからもう一度僕は担任から渡されたチラシを見る。

そこには、 『天文部主催~天文観察会~in春の夜空』 の文字と、隅に書かれた茶髪の背の小さい女の子が望遠鏡を抱えたイラスト。

これは間違いなくあの子だ・・・。なんかビジュアル的に、どう考えてもあの日見たあの子だ。

小さいところとか、特徴的な茶髪のふわふわ髪とか、それになにより手に抱えた望遠鏡。どう考えてもあの子を表すイラストだ。

だって、望遠鏡抱えてる女の子とか、めったにいないでしょ?・・・いないよね?


思わぬところで知れた、あの子の情報(たぶん・・99%は)。心のノートに「天文部所属」とメモを取る。

今回ばかりは、あのくそ教師に感謝だ。なんか悔しいけど、非常に悔しいけれども。あの担任のおかげで、情報が手に入ったのだから。遡れば、あの子と出会えたのだって元はといえば担任のおかげ?みたいなものなのだから。

なんか・・・普段極力人に仕事を押し付けては、働かないくせに・・・重要なところで働くじゃん。(僕にとっての重要な仕事&無意識のうちにだけど)

今回だけだけどね!?普段の行動から考えれば?、このくらい当たり前だけど?   

それでも、密かに僕の担任に関する心の好意度パラメーターは、少し上がっていたりするわけで。 実に単純な僕なのです。


まあ、とりあえず5月1日の天文観察会、行ってみよう。そう心に決めた僕でした。


そういえば、天文観察会ってなんだったけ??




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