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竜になった蛇の話  作者: 涙
6/10

狐を羨む竜の話

※BL成分微量有り。


苦手な方は読み飛ばし推奨です。

次話前書きに、今話の粗筋を載せます。

この頃寒くなってきました。

空を飛んでいると、鱗がぴしぴし鳴ってます。

蛇だったときは、寒くなったら眠たくなってたんだけど……。

竜になったから、大丈夫みたいです。



おや?空から、白いふわふわがふってきました。

これは雪って言うんだって。


向こうの方にふわふわがたくさん集まってるみたいです。

ちょっと行って、降りてみましょう。








違った。

空からふってきたふわふわじゃなくて、三匹の狐と人間です。


一番大きな白い狐は尻尾が、1、2、3……9本もあります。

銀の子狐は2本。

金の子狐は1本。

狐はだんだん尻尾が増えるんだね。

みんなふわふわの、ふかふかの、もふもふです。


そのまま、じーっと見ていると。




「俺のだから!」


えっ。


「全部、俺のだから!!」


???


「この大きいのは俺の旦那で、小さいのは俺の子だからっ!!」




この人間も毛皮が好きなんですね!

それに、人間は牡でも卵が産めるみたいです。


白い狐のもふもふの尻尾が、1本だけ奥さん?の人間に巻き付いています。

残りの尻尾はすごい勢いで振られています。



ばふばふばふ。

ばふばふばふ。



……たくさんの尻尾が地面にあたって、ちょっと痛そうです。

それに、尻尾が土を掃いて埃がたくさん……目が痛くて空けれません。

こちらの人間はくしゃみが止まらないみたいです。


……僕の爪に巻き付くのは、止めてくれないかな。

この前も、爪で引っ掻いた石がすぱっとなったので、ちょっとこわいです。




あれ?

そう言えば、人間の様子が変です。

いつもなら、すぐにあの尻尾をもふもふに行ってるのに。

それになんだか、震えているような?

……寒いのかな。

それとも、病気でしょうか。




……ここを離れて、もっと暖かいとこに行った方が良いよね?



なんとか人間を巻き付かせて、飛び立ちました。








僕は小さな蛇でした。

だから、いつも人間の腕や首に巻き付いていました。

でも、今の僕は竜です。

僕の方が大きくなったので、今は人間が僕に巻きついています。



……鱗の尻尾で巻き付いたら。

痛いかな?

痛いよね?














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