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竜になった蛇の話  作者: 涙
4/10

大きな蛇に逢った竜の話

「見た目より、ゴアゴアしてるな……」



やっと人間が毛皮に気がつきました!!

……でもゴアゴアってなんでしょう。



ふわふわとは違うよね?

もふもふとも違うよね?



……ざらざらとも違う、よね。



山羊っぽい……かなぁ?とかなんとか人間が言ってるけど……。

山羊ってあの山羊だよね。

やっぱりたてがみ?は毛皮に似てるみたい。



でも、なんだかいつも獣を撫でてる時と違うような……。


頭の後ろにいるので、様子がよく分かりません。

……。








この頃人間が触るのは、たてがみ?のところが増えました。

人間を乗せて飛ぶ時は、いつもたてがみ?のところにいます。

この間は、ぶらっしんぐもしたんだよ。


ふふふふふ。








すっごく大きな蛇があいに来ました。

頭は僕たちの近くにあるのに、しっぽの先が見えません。



とぐろを巻いたら、大きなうずまきができそうです。

でも、長くてのびーっとしたまま。


……。

そんなに長いままでいたら、蹴られたり、踏まれたりしないのかな?



『……そなた、其処の人間に蹴られたり、踏まれたりしたのか』



えっ。

何で分かったんでしょう?!



蹴られて飛んだ時も大変でしたが……。

とげ付きの靴を履いた人間に、踏まれた時は……。



『!!!!?……っ今すぐ蛇に戻るのじゃっ!!』



えっ。

いやだよっ。せっかく毛皮が出来たのに、なんで戻らないといけないの?!



『……そんなに蛇が嫌なのか?』



えっ。

えぇっと。



『たいして変わらぬではないか。鱗があり、牙があり、尾がある。しかも蛇はとぐろを巻けるのだぞ!』



……。

のびーっとしたままなのは、とぐろを巻くところを見せるためだったのかな。



僕は小さな蛇でした。

だから、上手くとぐろが巻けなかったの。

人間の腕に巻きつくのもあんまり上手くなかったし。



この蛇はとぐろをじまんに来たんでしょうか。




……。

でも、だめです。

だって蛇には毛皮がないでしょ。



『……竜にも毛皮はなかろう』



あれ?

上から見てるのに、気がつかなかったのかな?


ほら、頭の後ろに生えてるでしょう。

たてがみ?だけど、いいの。

もふもふするとこがあったら、いいんです。



『もふもふ、とな?』



もふもふしたことないのかな。

少しならしてみていいけど。


蛇のあごだとやりにくいかな?




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