極限
腹が減っていた。
無限に広がる砂漠の真ん中で食料も水も尽きてから一体どのくらいたったのだろう。
時間を感じられないほど思考回路が働かない状態だ。
空腹感も薄れ、今はただ水が欲しい。
死ぬ程辛くても、どんなに消耗しても。
決してあきらめてはならない、もしあきらめたとしたら干からびてミイラになってしまう、
「死ぬ」
ということだ。
いくら空腹と渇きがつきまとって苦しかろうが、疲労がたまるとそれでも眠る。
しかし、すぐに悪夢に襲われて跳び起きてしまう。
銀色の海から銀色の女が浮かび上がる夢。
何か気持ち悪くてすぐに夢から覚める。
歩いても、歩いても緑の大地は見えない、飢えと渇きをひきずりながら。
歩き疲れたら横になって眠り悪夢に呼び起こされて、また歩きだす。
これを、何回もくり返して少しずつ果てがあるかも分からない砂漠を進んでいく。
そして、ついに足が動かなくなり俺はあきらめてしまった。
もうミイラにでもなんにでもしてくれ、俺は疲れた休ませてくれ。
砂のベッドに倒れた俺に太陽が容赦なく照りつけるが構わず眠る。
もう起きることは無い、おやすみ……。
もう何も考えたくなかった。
いや、もう何も考えれなかった。
…………。もう起きたくなかったのに、また悪夢が俺を呼び起こす。まるで、俺に生きてほしいといっているようだ。やっぱり人間の体は生きるためにあるもんなんだな。だってこんなに死ぬのを拒んでいる、どんなに頭で楽に死のうと思っても、身体は必死に生きようとする………。まったく、しょうがねぇなぁ。そんなに生きたいか俺の身体。わかったよもう少し頑張ってみるよ、おまえが満足するまでつきあってやるから。だから…………絶対生き延びろよ俺!動かなくなっていた足は休んだせいかまだ少しは動きそうだ。いつまでもつか分からないが生きたいと思った。最期の一瞬まで生をかみしめたいと思った。
本能のままに書きました。内容がイカれてるのと文章力の無さに吐き気を覚えたかもしれたせんが、それはこれから精進しようと思います。