表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/15

とある日の休日一匹狼クール系女子から誘われる

「はあ~今日は待ちに待った土曜日だっ」


 俺は歓喜に打ち震えた。正直学生なのだから勉学には打ち込まなくてはならない。だがそればかりではストレスが溜まる一方だなと俺は思っている。


 だから土日の連休は最高だと思う。だって二日間もダラダラ過ごすことが許されるているんだから。こんなに最高な事なんて有るか? いや断じてないと俺は断言する。まあと言っても夕方から夜に掛けては授業の予習復習はするんだけど。


「さあて今日はどうしようかな。ゲームも良いけど漫画も読みたいし。そう言えば先日買ったハードボイルド系の小説まだ読んでなかったっけな」


 俺がこれからどうダラダラ過ごそうかと思案していると傍にあった俺のスマホがピコンッと電子音を響かせる。どうせ太一からの遊びの誘いだろう。彼女が居るんならそっちを優先すりゃ良いのに。


 俺はそう思いながらスマホを手に持ち付けて通知画面を見て驚愕する。それは相手が太一ではなく神崎さんだったからだ。俺はすぐさまREIMUをのアイコンをタップし神崎さんの送ってきたメッセージを見る。


『おはよう影野、今日暇してる?』


 とそこには短絡的な文章が載っていた。おいおい、これどういう意味合いで送ってきてるんだ。なんかこれだとまるでデートの誘いみたいに取れるんだけど。でも暇をしてるのは間違いないので俺は素直に返答することにした。


『うん、暇してるよ。これからゲームしようか漫画か小説読もうか悩んでた所』


 そう返信するとすぐさま既読が付き返信が帰ってくる。なんかすげえ返信速度が滅茶苦茶速いな。


『なら嫌じゃなければだけど夕方、〈喫茶カントリー〉に来てくれない? 美味しいご飯作って待ってるから』


 俺はその文面を見て内心ほっとする。〈喫茶カントリー〉なら神崎さんの母親――薫さんが居るし、間違いは起きないだろう。まあそもそも間違いを犯そうとする勇気すらないのだが。


『うん分かった。夕方っていうけど何時くらいに来てほしいとか要望ある?』

『それなら18時に来てくれると嬉しいな。17時には店を閉めるから。そしたら影野のために美味しい料理、手によりをかけて振る舞えるから❤︎』

『分かった。じゃあ18時になる五分前くらいには〈喫茶カントリー〉に着くようにするよ』

『ありがとう。楽しみに待ってるね(っ´ω`c)』


 それで神崎さんとのREIMUのやり取りを終え俺はスマホの画面を暗くする。いや楽しみに待ってるねって。しかも俺のために手によりをかけて振る舞えるからって。神崎さん自ら料理をするって事か。


 確かに薫さんが土日は忙しいから神崎さんにも手伝って貰ってるって言ってたけど。果たして神崎さんの料理は如何ほどのものか。


 って言うか神崎さんって❤︎とか絵文字普通に使うんだな。それ相手が異性に興味のない俺だから良いけど他の奴だったら、俺の事好きなんじゃないかって勘違いされちまうぞ。これは後で神崎さんに注意しとかないと。


「あって言うか、着ていく服とか髪とかちゃんとしないと駄目だよな」


 一応これはデートの誘いではないが矢張りそれ相応の身なりにはしとかないと失礼に値するんじゃないか?


 俺はそう思いクローゼットの前まで行って開ける。どれが良いかと探していると丁度良さそうなのが目に入った。俺はクローゼットに納められていた服を取り出す。


 それは青空のように透き通った青色のジャケットだ。生地はコットンで肌触りが良くカジュアルな物になっている。これで下に白いロングTシャツ、ズボンはスラックスでも履けばひとまず問題はないだろう。


「後は問題は髪だな」


 正直これが面倒くさい。俺は好きで前髪を目に掛かるまで伸ばしている。それにこの歳で七三分けと言うのもダサい気がする。そもそも目に掛かるまで前髪を伸ばしているから、あんまり意味がないように感じる。


 俺はスマホを再度付けて〈男性 髪型〉と

検索を掛ける。そしたら様々な髪型が出て来た。


 ハーフアップバンク、色気無造作ヘア、シャープコンマショートウルフ。こうして見ると髪型だけでも色んな種類が有るんだな。中にはパーマを掛けたのもある。流石に今から美容院に行くのは面倒くさいので行かないが。


 俺は最初オールバックで良いかなと思っていた。でもそれだと俺の柄じゃないなって思った。暫くその髪型のページをスクロールさせていると一つの写真に目が留まる。


 それはスライダーショートという髪型でセンター分けにした髪型だ。しかも目の端に少しだけサイドに分けた前髪が目に少しだけ被さっている。

 

 俺はこれを見て学習机の引き出しにしまってあるワックスを手に取る。もしもの時の為に買っといたワックスがまさかこんな形で使うことになろうとは。


 俺は苦笑しながら洗面台へと足を進めていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ