表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蒼色の恋に。  作者: ひろねる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/5

4 交換はドキドキ

さっきの少し重い話から空気を切り替えるため、蒼は軽く口を開く。

「そういえば、ゴールデンウィークの予定、みんなどうするんだ?」


三郎が楽しげに顔をほころばせ、話を広げる。

「じゃあ、どこ行こうか?」


「遊園地とかはどう?」と凛が明るく提案する。

「カフェ巡りとかも楽しそうだな」と蒼。

「バーベキューもいいけど、五月だし天気次第か」三郎が続ける。


みんなで意見を出し合うが、結局はどこにするか決まらず、少し笑いながら膝を叩く。


「ま、決まらないなら、とりあえず連絡先交換しとこうぜ」と三郎がにやりと笑う。

「え、いいんですか?」と凛が少し驚きながらも頷く。

三郎はスマホを差し出し、凛の番号をさっと登録する。

蒼も少し緊張しながらスマホを取り、凛と番号を交換する。


蒼は胸の奥が少し熱くなるのを感じる。

――またこの子と話せる…


一方、凛は心臓が早鐘のように打ち、頬がほんのり赤くなる。

――あ、私…なんかドキドキしてる。蒼くんと…


小さな笑いと少しの照れくささが入り混じる中、三人の間に柔らかい空気が流れた。


凛は時計に目をやり、ふと気づく。

「あっ、次の講義始まっちゃう!」


慌てて立ち上がり、にこにこと二人に向かって言う。

「じゃあ、また連絡するね!」


蒼と三郎は少し驚きながらも笑顔で応じる。

「おう、楽しみにしてるよ」三郎が手を振る。

「よろしくね」と蒼も小さく返す。


その一歩一歩が歩き去る凛を見つめながら、蒼は気づくことはない――凛の言葉は表向きは二人に向けたものだったけれど、内心で一番意識していたのは自分だということを。


凛は少し頬を赤くしながら、学食を後にする。

その背中に、蒼は無意識に視線を追っていた。


――こうして、学食での穏やかで少しドキドキする時間は、そっと幕を閉じた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ