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四季を巡る庭

*時間魔法は時間を操る魔法。空間魔法は空間を操る魔法。時空魔法は両方操る魔法って感じです。

「まず改めて自己紹介をしましょう。私の名前はアルトリア。今代の歴史の守護者であり、この空間に普段は住んでいます。種族は人間ではなく、高位精霊種に該当し、その特徴として、私は外傷を負っても死ぬことはありません。私にとってこの体はそこまで重要ではなく、命を繋ぐのに重要なのは魔力であり、魔力がある限りはいくらでも生きられますが、魔力が空っぽになると消滅してしまいます。だから不老不死とは一概には言えませんね。」


アルトリアは自身の愛剣であるアストラル・クロノスをチラリと見て、話を続ける。


「元々私は人間でしたが、その時のことはあまり覚えてません。『アルトリア・フォン・エルデンベルク』という名前で、数千年前に神々と契約してこの姿になった気がしますが.....すみません。昔のことはあまり覚えてないんです。何を学んだのかなどの知識としては覚えていますが、その時の感情や感覚はすっぽり頭から抜けてしまったので。」


困ったように彼女はほんの少しだけ寂しそうに微笑んだ。


「そして高位精霊になったことで、私は特殊な力をいくつか手に入れました。時間を操る力がその一つです。そもそも、あなたは魔法をどうやって使うか分かりますか?」


アルトリアの突然の質問にカインは面食らいながらも、その質問に答えた。


「えっと、魔法は魔法陣っていう専用の術式を魔力で描いて、発動するんじゃないんですか?.....まあ魔法陣は全部頭の中で覚えないといけないからめんどくさいですけど。」


まだ簡単の魔法陣しか覚えれてないカインは若干虚無を見つめたが、アルトリアはそんなのお構いなしに説明を続けた。


「その通りです。そして魔法を使うのには暗記力とすぐに魔法陣を描くセンスが必要ですが、私はその魔法陣を描くという手順を省いて時間魔法を使うことができます。」


そう言った途端にアルトリアはさっきまで持ってなかった本を持っていた。おそらく一瞬で時間を止める、または自身の時間の速度を早めてとってきたのかのどちらかだろう。


カインはそれを聞いてチートかよっと若干妬んだが、やはり彼女は説明を止めない。というより気づいてなろう。


「まあ時間魔法は魔力の消費が激しいので無闇に大規模なものを使うと魔力切れになってしまいますがね。あそこの神殿でだったらそもそもあなたが過去を改変しようと時空魔法を発動しようとしてた神殿の魔力を利用しただけですし。」


そうしなかったらあなたは時空の彼方へ飛んで行ってましたからねっと若干呆れた様子でアルトリアは言った。


「そしてもう一つの力が、あなたに頭痛を感じさせた力。『時気』です。」


彼女はこっちにきてください。っとカインを誘い、外に出た。外には草花や木々が全く動かずにそこにある。


「そもそも、あなたも扱う『闘気』は、別に未完成なわけではないですが、数千人に一人、それとも数万人に一人かは分かりませんが、才能のある人は闘気を進化させ、闘気の上位互換の力を手に入れることができます。.....そして、これが私の力、時気です。」


そう彼女が言った瞬間、外の木々や草花がまるで春のような緑が綺麗な風景になったり、夏のような直射日光が降ってきたり、秋のように木々が紅葉したり、冬のように雪が降ったりまるで季節が歪んだようになった。


「見ての通り、この力を使えば季節を操ることができます。まあ天候をなんで変えれるのかは不明ですが、副作用のようなものでしょう。そして、あなたのように気圧の変動に敏感な方に季節痛を与えることもできます。それに闘気のように纏って身体能力をあげたりもできますよ。」


そう言いながらアルトリアは時気を使うのをやめたのか、風景は雪景色から元の景色に戻った。


「さて、互いの力の詳細を知ったところで、灰色の魔術師をどうやって倒すか作戦を考えてみましょうか。」


アルトリアの表情はいつも通りの無表情だったが、どこか、どこかほんの少しだけ楽しそうな足取りで、家の中に戻って行った。

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