表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/361

消えた記憶と愛する人の嘘 23 【変わる気持ち)


朝の俺は、ただひたすら不安だった。


何もかもがわからないまま、知らない病室で目覚め、知らない自分として生きるしかない。

まいが「恋人だ」と言っても、それを証明する記憶は俺の中になく、どこかで疑い、距離を感じていた。


——でも、今は違う。


まいが帰った後、静かな病室に1人でいるのに、さっきまでの孤独とはまるで違う。

むしろ、胸の奥がぽかぽかと温かい。


俺は確かに、まだ何も思い出せていない。

けれど、今の俺の中には、はっきりとした”確信”がある。


——まいが、俺の生きがいだと気づいた。


それは、大袈裟な表現なのかもしれない。

でも、今の俺には、本当に何もない。

過去も、これからの未来さえも。


そんな俺のそばにいてくれるまいは、俺にとって唯一の”希望”と変わった

何もかもを失った俺の世界の中で、ただ1つ、変わらずそこにいてくれる存在。


朝までは、“記憶がない自分”に怯えていた。

でも今は、“まいがいる”という事実に、安心している。


たとえ過去の記憶が戻らなくても——


俺は、まいと一緒にいたい。


そう思えたことが、何よりも嬉しかった。







また、よかったらしばらくの時間お付き合いよろしくお願いいたします。


読んでいただきありがとうございます。ブックマーク登録、評価、感想、レビューなどお待ちしております。もし面白かったと思いましたら、☆の評価ボタンから評価してくださると嬉しいです。自分のモチベーションも上がってきますので!よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ