消えた記憶と愛する人の嘘 第1章 【始まり】
新作スタートいたします。
今回も、異世界ではなく現代で書いていきます。
登場するヒロイン、まいの事を皆さん好きになってくれたら嬉しいです。
多分、自分はサーを思いながらまいに惹かれていくのだろうなと、今から感じています。
さて、開幕いたします。
みなさまよろしくお願いいたします。
茅ヶ崎渚
目覚めたとき、俺の記憶は消えていた。
自分の名前は「高木謙太郎」。それだけは、医者や周囲の人間から聞かされて理解していた。でも、それ以外の過去は何もわからない。俺は何をしていたのか、どこに住んでいたのか、誰を愛していたのか――すべてが霧の中だった。
そんな俺の前に「まい」という女性が現れた。
彼女は俺の「恋人」だと言った。戸惑いながらも、彼女は俺を支え、笑顔を見せてくれる。記憶がない俺にとって、まいは唯一の拠り所だった。彼女といると、どこか懐かしく、温かい気持ちになる。俺は少しずつ、彼女の存在を受け入れていった。
しかし、俺は知らなかった。
彼女の言葉の裏に、たった一つの「嘘」が隠されていることを。
その嘘は、俺の失われた記憶と深く結びつき、決して明かしてはならない「真実」を覆い隠していた――。
この物語は、記憶をなくした男と、愛する人を失った女が織りなす、切なくも温かい愛の軌跡である。
もし、愛する人があなたに、決して許されないような大きな嘘をついていたとしたら――。
それでも、あなたはその人を許し愛し続けることができますか?
プロローグ
眩しい。
目を開けると、天井も壁も真っ白だった。人工的な光がぼんやりと視界を照らしている。
……ここはどこだ?
動こうとするが、まるで身体が鉛のように重い。無理に力を入れると、焼けるような激痛が全身を駆け巡った。
……痛い。何だ、この痛みは?
思考がうまくまとまらない。頭の奥が霞がかったようにぼんやりしている。
何が起きた……?
目だけを動かすと、足元の方でナースがパソコンに向かっているのが見えた。淡々としたキーボードの音が、この静かな空間に響いている。
だが、彼女は気づかない。まるで自分がここにいないかのように。
本当に、俺はここにいるのか?
不安が胸を締め付ける。だが、混乱に飲み込まれるわけにはいかない。冷静でいろ――
そう思った瞬間、意識がまた遠のいていった。
今回、1話から5話まだまとめたのですが、2話から5話まで消すことができなくてすみません。次は6話からスタートして下さい。
編集の仕方がわからなくてすみません。
何とか編集して皆様が読みやすくなる様に何とか頑張りますのでそれまでご不便をおかけ致しますがよろしくお願い致します。
7月15日、結局、すみません。なおすこと出来ませんでした…、
なので普通に戻しました
ごめんなさい……
茅ヶ崎渚