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トレント達が作ったS字の上り坂を登る。蔦の絡みつく歯車の残骸から身を乗り出すと、森の切れ間が薄く光っているのが見える。水力魔力変換炉へと続く路だろう。晴れていれば、炉から棚引く煙が見えるはずである。
落ち葉を掻き分けて続く上り坂は、私たちを誘うかのように森の切れ間から差し込む暁光にぼんやりと浮かび。行く手を遮る倒木がこの世とあの世の境界を表しているかのように感じられた。
――現在 4:32――
平らな尾根を左に曲がると、尾根側面の下りの森の樹冠が幻想的な白く光る雨霧に沈み込んでいた。針葉樹の巨木達はまるで壮麗な塔が立ち並んでいるかのようだ。




