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思いの外長い休憩となってしまった。濡れた荷物が引っかかって中々収納できなかったせいだろう。最初からタオルで水気を拭えばよかったのだ。
今。恐らくは北西へ向かっている。
つまり南東の斜面を登っているのだが、きのこを多く見かけるようになった。
日当たりのいい南東の斜面にある、きのこの里に侵入してしまっただけなのだろうか。
地面から直に、成長しきったキャベツのような塊状の白いきのこが、輪になって生えている。
フェアリーリングというらしい。
実に不思議だ。
中央から発生して周囲へ広がり、栄養価を吸いつくすことで中央が枯れ、輪となっているのだろうか。
それなら地面の状態から影響を受けるはずなので歪な円になると思うのだが。目の前のフェアリーリングは綺麗な円に見える。
どう考えても歪な円形が自然なように思える。
——結論は一先ず置いておいて。
楕円に見える場合。
同時に複数の発生源から発せられた発生信号波が重なり合った結果なのでは?
円形を形成しているのはキノコだ。
——つまり解像度が低い。
二つの重なり合う論理和の円の輪郭を解像度を下げて見たときと、同様に解像度の低い楕円との区別がつくだろうか?
そんな物思いにふける私の前に——
「「「「お控ぇなすって」」」」
渡世人がいっぱいいた!




