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墓碑  作者: ファイアフライ
第Ⅱ章:死の山への入山Ⅰ
10/22

08/4:55

 左手の切り立った崖に規則的で奇妙な模様が浮かぶ。

 垂れ下がった木の根が表面をなぞり、寂びた雰囲気を感じさせる。

 

 

 ――不意にその一塊が足元に転がり落ちて止まった。

 

 私は違和感を覚えた。自然に崩れて転がったにしては、動きが(いびつ)に思えたからだ。

 

「どうしましたの?」

「いや――ちょっと」

 

 私は立ち止まると屈みこみ、その石くれをまじまじと見つめる。

 

 するとどうだろうか。小さな手足が生えて立ち上がるではないか。

 話には聞いていたが初めて見た。珍しいこともあるものだ――。

 

「石の精霊が産まれた瞬間だね」

「不思議ですわ!

 持って帰りたいですわ!」

「だめだよ。

 山の精霊が怒っちゃうから」

「ぶー!」

 

 アンナマリー姫は頬を膨らませると、さっさと歩いて行ってしまった。

 どうやら機嫌を損ねたらしい。

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