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私の好きなタイプに彼は1つを除いてドンピシャなのに、私は彼と絶対に付き合えない!

作者: 七瀬






“私の好きなタイプに彼は1つを除いてドンピシャなのに、

私は彼と絶対に付き合えない!”



私の好きな男性ひとは、私の好きなタイプにドンピシャで!

1つを除くと、なんの問題もない男性かれなのにな。

その1つが、“彼の鼻毛”

鼻の穴から一本だけ白い毛がモソっと生えているのだ!

彼はそれに気づいてるのか気づいてないのか、、、?

いや? 気づいてて、“彼はその鼻毛に愛着を沸いているんだと思う!”

その剛毛な1本の白い鼻毛を抜いてくれさえすれば、私は今直ぐにでも

彼と付き合いたいのに、、、!



・・・だからと言って? 彼にそんな事も言えないし。

私は一体、どうすればいいのだろう?

そんな時、彼の同僚の男性ひとが彼に彼の鼻毛の話をしてくれていた!



『“岩崎、お前さ! 鼻から白い鼻毛が1本出てんぞ! 気づいてないのか?”』

『“勿論、気づいてるさ!”』

【えぇ!? や、やっぱり知ってたんだ、】

『なんで抜かないんだよ!』

『“可愛いだろう~”』

『・・・ま、マジで言ってんのか?』

『まあね!』

『お前、頭大丈夫か?』

『えぇ!?』

『・・・あぁ、何でもない!』

『愛着が湧いてんだよ、鼻毛にな!』

『・・・あぁ、』






・・・その後、彼のあの同僚の男性ひとが彼と一緒に居るところを

私は見る事がなくなった!

多分、これは私の勝手な予測なのだが、彼の同僚の男性ひとは?

彼のそういう考え方が“完全におかしい”と思ったのだろう。

頭がイカれてると。

だから彼と一緒に居る事をやめたに違いない!

確かに、“自分の鼻毛を可愛いという男性は誰で見ても気持ち悪い!”

私もそう思って、“彼と付き合えないのだから!”



彼は見た目もイケメンで、性格も穏やかで優しく本当にイイ人なのだけど......。

あの“鼻毛に関しては私も全く理解できない!”

たまにポケットから彼が鏡を取り出して自分の鼻毛を見てにやにやしている

姿を見ると? 私はゾッとする事があった。

きっと他の女性社員の女の子達も私と同じなんだと思う!

何人かは、彼の事が最初は好きだと言っていたのに、、、。

彼のあの鼻毛の可愛がり方を見たら? あっという間に嫌いになってしまった。

彼はその事に全く気づいていない!

【幸せ者なのか? ただの馬鹿なのか?】

私にも分からないけど、私はあの鼻毛をなんとか抜いてもらえたら?

いつもそんな事ばかり考えるのだ!






 *





・・・でもある時、遂に彼の鼻毛が亡くなる時が来る!



『あ、あのさ、俺の鼻毛が急に元気がなくなってきて、朝起きたら勝手に

抜けてたんだよな、』

『何、ティッシュにくるんで持って来てんだよ!』

『“俺の愛する鼻毛ちゃん!”』

『な、名前まで付けてたのか?』

『そりゃ~そうだろう!』

『・・・は、鼻毛ちゃんね、』

『“これは! 幸福の鼻毛なんだぞ! また生えてこないかな?”』

『生えないだろう!』

『白の鼻毛って、なかなか見ないじゃん! 1本だけ白色なんだぞ!』

『はいはい、分かったよ、』

『俺の愛する鼻毛ちゃんがご臨終しちまった。』

『墓でも作るか?』

『いや? 葬儀が先だな!』

『お前、本気か? 頭完全にイカれてんぞ!』

『ちゃんと埋葬するからね、鼻毛ちゃん!』

『や、やっぱりヤバい奴だったのかお前、』

『じゃあな!』

『・・・あぁ、』






・・・私はあの会話を聞いて、“完全に彼に冷めてしまった!”

自分の鼻毛に、名前まで付けてたなんて! 

完全におかしい人じゃん!

さようなら、私の愛おしい人。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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