14.確定
14.確定
「5位は浦田社長! 54点」
点数はイマイチだけれど、賞品圏内に食い込んでくるところはさすがトップたる所以なのだろう。
「ねえ、ちょっとおいで」
日下部は近くに居たコンパニオンを呼び寄せた。今日、始めてきたという新人の彼女だ。日下部は彼女に賞品が入った祝儀袋を手渡した。
「君から渡してあげて」
「私でいいんですか?」
「こういうものは女の子から受け取る方が嬉しいはずだから」
言われるままに彼女は浦田に5位の賞品を渡した。みんなから拍手が沸き起こる
「どんどん行きますよ! 次は第4位」
こうして日下部は次々と残りの発表を続けた。
4位 岡本。68点。前回より点数も順位も上げてきた。
3位 四宮。74点。さすが地元だけのことはある。
2位 名取。80点。本来ならこいつが1位だったかも知れない。
「と言うことで、まだ名前を呼ばれていない人!」
キョロキョロしながら小暮が手を挙げる。なんともわざとらしい。
「はい! 1位は小暮君です。点数がまたすごい! 96点」
やんややんやの喝さいを受けながら小恥ずかしそうに彼女から賞品を受け取る小暮。
「そして、ここで馬券が確定しました! 的中者が3名居ます。配当金はなんと5千円です! では的中者を発表します。先ずは井川部長」
「OK、OK、OKマークよ。なんだか旅行に来る前より金持ちになっちゃったな」
井川は日下部から配当金を受け取りニンマリ。
「続いて、今回初参加の宮城さん。試験の成績がひどかったので馬券を取るためにわざとやったのかと疑いましたけど、本人わざとじゃないということですので信じます」
宮城は恐縮しきりで配当金を受け取った。
「最後の一人は…はい、ボクでした。ありがとうございます。さて、まだ時間がありますので、カラオケでも楽しみながらもうしばらくご歓談ください」




