3話、入学
今日からオルトロス学園に入学する。毎年優秀な冒険者を卒業させていることで有名だったはず。じゃあ何故父さんは、僕をオルトロス学園に入学させたんだろう。冒険者にさせるため。そうこう考えているうちに
「ラ~ル~見えてきたよ。」
今のミラは、いつものフリフリメイド服ではなく学園の制服を来ている。普通の男なら、その姿を見ただけでもイチコロだろう。耐性の着いたラルも例外ではないが、
今のラルはそれどころかではない。
「やっとやっと(もう限界)」
途中で馬車に酔ってぐったりしているからだ。
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馬車から降り少したってから歩いて学園に向かった。
学園に入ると本人確認されて、受付の人に案内された。どうやら入学式は、大ホールっていう場所で行うらしい。
『入学式』
地獄のイベント
とうとう来てしまった。ラスボス学園長の話。
ここまでの道のりは長かった。途中睡魔に襲れた。やっとの思いでたどり着いたんだ、後少し耐えるだけなんだ。
「何故君たちはこの学校を選んだ?多分ほとんどの人が冒険者になるためって答えるだろう。この学校の卒業生は優秀な冒険者だ。だから、入学する人は、冒険者志望だ。その人達が優秀な冒険者とてして卒業する。負のスパイラルです。この学校は本来魔術師、魔道騎士を育てる学校だ。頼む魔術師、魔道騎士を目指してください。」
学園長の切実なお願いだった。
入学式が終わりクラスに別れた。ミラとは、一緒のクラスだった。
高難易度クエスト
『友達作り』
自己紹介で自分の番が回ってきた。
人は、第1認証が大切。焦らないように、ミスらないように
深呼吸をして
「僕の名前はラルです。ラーとか気軽に呼んでください」
良くも悪くも失敗しなかった。これなら…
次は、ミラの番だ。自己紹介がミラの番になったらメモ帳を出し始めた奴も出てきた。頼むから変な事言わないでくれ。そんな願いは通らず
「私の名前はミラです。ラルとは、1つ屋根の下で暮らしています。」
言っていることは間違っていないけど…
自己紹介が終わると同時に、クラス全員から睨まれた。そんなこんなで、僕のクエストは失敗に終った。
最悪なことにまだクエストは残ってる。
それは基本この学校では、バディを組んで生活するらしい。それを聞いた瞬間、少し絶望したがまだ何とかなる、そう思っていた。
結局誰一人として組んでくれそうな人が一人も…
周りを見渡していた。
ミラは相変わらずのモテモテだった。皆から誘われている。どこで道を踏み外したのか…
結局ミラが全ての誘いを断って僕のバディになった。
最後に先生がこう言った。
『どんな時も二人一組で生活して下さい』
どんな時も…嘘だろ。寮でもなのか?
『寮は、二人一組です!もちろんバディと一緒です。』
ということで、僕はミラと一緒の部屋らしい
寮につくと
「二人で1つの部屋新婚生活みたい。襲われたらどうしよう」
キャーキャー言ってる奴はほっといて、
部屋はだいぶ大きかった。今日は、いろいろな事があって疲れたし明日も早いので、
「先、風呂入るけど、覗くなよ」
これだけ忠告して風呂に入った。
その後、ベットに転がったら、意識が落ちてしまった。
オルトロス学園
冒険者の町と名高いギルドベルドという町にあります。
この学園では、魔法が使えなくても、全然問題ない。本当は。、魔術師と魔道騎士を育てる学校なのに…
もう冒険者を育てることを意識した授業内容になってしまった。
この学校では、魔法以外の術も教えています。