星降りの夜、明け方の街
世界が一変した。
雨の降るように燃える星が降った。
それはそれはとても綺麗で残酷な一夜。
富める者、貧しき者、尊き者、卑しき者、健やかなる者、病める者に平等に降り注いだ。
山に降った星が大地の形を変え、海に降った星が大地を飲み込む波を産み、何もかもを飲み込んでしまった。
吹き飛び、燃え上がり、震え、流れ、崩れさせる。
生き残ることが出来たのは偶然か、神の御意志か。
ただ瓦礫の山の上、目の前には濁流に飲み込まれた街。
絶望の世界、星降りの夜
明け方の街、瓦礫の山海の上
世界の終わりがあるのなら今
世界の始まりがあるのなら、これから。