6.秘密の花園と信頼のダム
高校生の鉄平はラジオが大好き。
この日のお昼休みはボールペン好きなリオちゃんを交えて奈々美ちゃんとお話をする。
オタクに恋は難しいのか、信頼のダムとは何か。
心が満たされるとき、どんな風に人は幸せになれるのか。
そういうお話です。
「鉄平君は、ボールペンはSARASAと無印のとジェットストリームどれが好き?」
「え?ボールペン?」
「そう」
今日昼休みに話しかけてくれたのは、いつもの奈々美ではなくリオさんだ。
突然ボールペンの話題に触れてきたが
俺はボールペンに違いなんて・・・
まてよ?聞き覚えのある単語だなあと思い
自分の筆箱の中を見るとZEBRA社のSurari0.5と、書かれた
クロのボールペンが入っている。
たしか、ショッピングモールの小物専門店に
文具コーナーがあるのでいくつか試し書きをして
ああ、これはよく出るな、というので買ってもらったやつだ。
「SURARIなんだ、良いね、良いやつ選んでるね。
フリクションが好きとか言われたらどうしようかと思った」
「え?フリクションて消せるやつっしょ、画期的じゃんだめなの?」
なんか、フリクションディスってる人久しぶりに見たと鉄平は思った。
「だめじゃないけど、消せるボールペンって、ボールペンという
カテゴリには入らないと思うんだよ」
リオはそのように言う。
へーボールペン界隈にも色々あるんだな・・・
ん?これはお友達を増やすチャンスか?、会話気をつけなきゃ。
と、鉄平は思うのだったが、何を言うべきかちょっと間をおいてしまった。
「リオはどんなボールペンが好きなの?」
しかし、なんというか、リオ自身はその質問を待っていたらしい。
「えー私は基本ZEBRAのSARASAかなぁ、同じメーカーだね。
今、みんなジェル系のボールペンが好きだから、たぶんその辺と
思ってたんだけど、なんとSURARIと来たか、ヤラレターって感じ。
今はSARASAはとてもファンが多くてエマルジョン系のSURARIが出たのは
SARASAよりもだいぶ後だから、SURARIが好きな人は新しモノ好きなのかな
って感じだよ、でこれはナイショなんだけど
トーコは無印派の油性で、カナもAcroっていってた。こっちも油性。
あたし油性好きの人ってちょっと合わないのよね
私がゲル派だから、でも鉄平君がエマルジョンだからちょっと良かった
しかもそれちょっと良い軸のやつじゃーん。いいねちょっと書いてみて良い?」
おっと、嬉しそうに話すなあ。でもなんの話してるんだろうなぁ
書いてみて良い?って、それくらい良いとも。
「ああ、いいよ」鉄平は気軽に応える。
「あースラスラ出るねー、確かにこれは選ばれるかなー
シャーペンみたいによく色がちゃんと付くし、筆圧の違いで
線がブレるという事も少なそうだから勉強するには
コレが良いのかなー?」
リオは鉄平のルーズリーフの端のほうに
あ、あ、あ、と何度か書いていた。
さすがに可愛い字をお書きになられる。ボールペンマニアだけあるわい。
と、鉄平は思うのだった。
奈々美がやってくる。
「あ、ボールぺン?何々~」
「奈々美ちゃん、鉄平君はSUARI派なんだって」
「へージェットストリームかと思ってた。男の子だし」
奈々美はさすがに返しが上手いと鉄平は思ってしまうが、なんだそりゃ。
「なんか、ボールペンが流行してるんだね」
鉄平が聞くと、奈々美は
「いや、流行ってわけじゃないよ、リオがこういうの好きっていうだけ」
「ははぁ、奈々美は何が好きなの?」鉄平は気になった。
「私は、キャラの可愛いボールペンが好きなの。サンリオとか。
小学生が持ってるようなやつ。でもあれってほとんど油性だから、
軸が変えられないから、一回リオに教えてもらったりしたんだよね」
「そうなの、奈々美ちゃんは本当はジェル派なんだよ」
ジェル派ってなんだ?と鉄平は思うが
スルーしてしまった。
「やっぱり、筆箱は可愛いほうがやる気が出るっていうか
でも、実際にノート書き始めるとスイスイ出てくれるペンの方が
いいんだよね、たまに詰まって出なくなることあるんだけど」
「そうねーライターで炙るとかいいんだけど
授業中はできないからねー」
ついていけない。
ついていくべきなのか?
ついていけなくていいのか?
奈々美スゲーな。
まあ二人が楽しそうだし聞く側に回るか。と鉄平は思う。
リオは続けた
「知ってた?今ね持ってる本
『ボールペン占い』っていうのもあるんだよ」
まじか、万年筆とシャーペンが好きなやつはどうすんだ?
鉄平は思うが、口をはさむスキが無い。
「あ、あたし持ってる、ボールペンをノックしたら
『大吉』とか横に出てくるんだよね」
奈々美さん、アンタ学校に何しに来てんだ?
「奈々美ちゃん違うんだよ見てみて」
なんと、リオは「ボールペン占い」なる本を取り出した。
「え、すごーい」奈々美はテンション上げている。
ボールペン占いは小さい本だが
ボールペンの種類にあわせて、このボールペンを選んだ人は、こういう性格です
というものを細かく記載しているタイプの本だった。
ニッチすぎるだろ!
なんでも、ボールペンには
油性、水性、ゲルインク、エマルジョン、消せるインクがある。
それぞれのメーカーが色々なものを出している。
ホホウ、毎日使うものなのに、あまり知らなかった。
こんなにあるのか。
それに加えて、高級ボールペンというエリアもある。
まああるか。そういや俺もおじさんに高校入学祝いにもらったかもしれない。
どこにしまったかな?
そして、そのボールペンに加えて、太さが0.3~0.7くらいまであって
こちらは、太いものを選ぶ人はおおざっぱ、細かいことを気にしない
細いものを選ぶ人は気がきくけれど傷つきやすい。
と、なんと。一冊の本になっているではありませんか。
これはこれは、ZEBURAのSURARIもそういう事なら
どういう性格の人がこういうのを選ぶか、知りたいなあ
「あ、じゃあ鉄平君のSURARI見てあげるね、えーっと
ーーー
SURARIを選ぶあなたは、先鋭的で直感を重視する傾向にあります。
周りを見る目に長けているので常に他人を優先しがち。
どちらかといえば脇役を好むタイプですが、
つい正直に最新はこれだと思ってしまうところで人と衝突することも。
他のボールペンにも優しい目を向けて、
ちゃんと売れてる方を理解してあげましょう。
相性の良いボールペン
三菱 ジェットストリーム アルファゲルグリップ
ゼブラ SL-F1 mini 油性
相性の悪いボールペン
ゼブラ フォルティア300 油性
ーーー
「あ、いいねー相性の良いボールペン、油性だけどゼブラのSL-F1って
伸びたり縮んだりするんだよ。
恋愛の相性ってわけじゃないから深読み厳禁なんだよ」とリオが続ける
ははぁすげえなあ
と鉄平は思う。世界は広いぜ、二人で意外と盛り上がっている様子。
楽しそうでいいなあ。話しているのをゆっくり聞いていた。
いいなぁ、ジェットストリームアルファゲルグリップって、どんなかなぁ。
この本貸してあげようか、とリオは言っていたが
大切そうだし汚しては悪い。丁寧にお断りした。
その日の昼休みはそんな風にして時間が過ぎていく。
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帰り道、いつものようにラジオを聴きながら帰っている
この時間はyou Gotta Loveのコーナーかなあ、電話の。
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正解だったようだ。
「今お電話つながっていますか?はいはーい、you Gotta 夕方ラブのコーナーですー
エイミーさんですかー?」
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ラジオの中で電話で、視聴者と話すわけだ。今日はエミさんが悩みを言う
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「こんばんにゅー」
「はーいコンバンニュー」
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「夕方ニューエイジン」という番組名なので挨拶がそうなっている。なんで俺は
またそんな説明をするのだろうか。
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「えっとですねー私の悩みなんですけど、私のカレはなんていうか
オタクな趣味でですね、休日もあまり出てこなくて、
デートとかも少ないんですよ。
で、行きたいところないの?って聞いたら
同人誌とかフィギアが売ってるところに行きたいとか言うんです。
そういうのは宅配で基本買ってるんだから、
もう少しデートっぽいところに一緒に遊びに行きたいんですけど、
どうしたらわかってもらえるでしょうか?」
ーーーー
エイジさんは中年男性の落ち着いた声、ちなみに女性パーソナリティーはミカちゃん。
「エイミーさんコンバンニュー」エイジさんが呼びかける
「コンバンニュー」エイミーさんが応える。
「エイミーさんには彼氏がいて、彼氏がちょっとオタクな趣味で
なかなか一緒にデートに行ってくれないと。
デートと言ってもオタクな趣味のところに連れて行かれると」
「はい、そうなんです。理解してるつもりなんですが」
エイミーさんは社会人なのかな?ちょっと落ち着いた声質ですね。
「オタクな趣味というのは、こう、ジブリが好き~エヴァが好きとか、
ガンプラ作ってるとかのライトなところから、
やっぱりちょっとね、人に言えないようなマイナーなものとか
今色んなパターンがありますから、私もすべて知りたいですけど
全く時間がとれないですね」とエイジさんが話す
「今本当に色んなオタクジャンルがありますもんね」ミカちゃん
「長いこと、こうしてみなさんのご相談を受けてきたんですよ
やはり、趣味が合わない、夫のマニアックについていけない。
そういう話を、よく聞きますね」
「そういうことで悩まれるカップルって多いですねー」ミカちゃん
「もう、「理解を示す」ということに勝る、信頼関係の構築は
もうないんですよ。そういう場合、私はもう
『ちょっと良いグッズ』を彼氏にプレゼントすることを
かならずおすすめしています」
エイジさんが語る
「人間同士って意外と結局ギブアンドテイクなところって
根強いんです。もらったらやっぱり無意識的に
何かお返ししなきゃ・・・と思ってしまう」
「あーじゃあ先に自分から」とミカちゃん
「そうですね、恋人同士なんでやっぱり、本来は
無償の愛とか、無限の相互理解というものを
僕たちはこう理想にしてしまうんですけど
先にですよ、あなたが彼に良い感じの彼氏の好きそうな
フィギュアか何かを買ってあげる。
まあたぶんグッズは何でもいいんです。それをあげることで
彼の中に『ああ、彼女は俺の趣味を理解してくれているんだな』と
そういう安らぎがうっすら生じる。そういうものをまず与えるんです。
そしたら彼の中に次は『これもらっちゃったんだし、彼女のために
何かしてあげないと・・・というテイク意識が芽生えるんですね」
「えー?芽生えますかねえ?」エイミーさんは疑いぎみ
「人との信頼度っていうのは、恋人同士は特に、積み重ねって
大切なんですよ。人によってはそれを信頼のダムと呼んでます」
「心にダムはあるのかい?ですか?」ミカちゃんが聞いてみる。
「心にダムはあるのかい?のセリフは、誰かのために泣けるのかいみたいな話だから
ちょっと違うかもしれませんけど、やっぱり、二人いれば互いに信頼とか
愛情とか、そういうものが芽生えます。でもですねー
だんだんもらうのが当たり前になって、相手の信頼がゼロからマイナスになって
離れていく事ってあるんですよ」
エイジさんが続ける
「だからこう、エイミーさんは彼氏の事大切なんですから
先に彼の心の信頼ダムにジャバジャバとグッズを注ぐんです」
「ははぁ」
「彼女なのにどこにも連れて行ってもらえない、という思いは
その愛情を彼のダムから引き出そうという行為なんですね」
「えー?デートって二人で楽しむもんじゃないですかー?
二人でダムに水を一緒に入れましょうよ」と、ミカちゃん。
そりゃあそうだなあ付き合ってるんだし、と鉄平も思う。
「そうなんですけど、オタクな方というのは
なかなかそういったところまで目線が行かない」エイジさん
「もらったら、もらったままというのが多い」ミカちゃん
「まあ色々な方がいらっしゃいますけど、『オレはオタクなんだー!』
っていう方はやはり全体的には子供の心を大切にする方が多いですから
そして子供の心が大切ってことは
わりと、もらい慣れているというか、もらって当たり前。の方が多い」
ミカちゃんは質問する
「えーっそしたらもう愛情ダムはオタクの方はいついっぱいになるか
わからないですね?」
「大切なのは、エイミーさんがプレゼントしたグッズが彼の部屋に
あるかどうかなんです」
「あーなるほど」ミカちゃん何かわかったのか?エイジさんが続ける
「そのキャラクターグッズを見て、その向こうに彼女がいる
おっと、これはもらいすぎじゃないか、コレクションを眺めていると
そこで、「俺のヨメ」の向こうに「真の俺のヨメ」が見えてくる、と。
そうなったら、彼氏さんは『真のヨメ』に時間を使うようになる」
「そうなればベストですねー」と、エイミーさん
「趣味に対する理解というのは、実際に楽しんであげる必要なんて
そんなにいらないと私は思います」とエイジさん
「でも一緒にその趣味を楽しんで時間を共有できるというのも最高じゃないですか?」ミカちゃん
「そうですねー趣味が同じ人同士でカップルになられた方もたくさん
おられると思います。それでも、趣味っていうのは結局
個人の心を楽しませようという行為ですから
誰かとわかちあう、というのは難しい」
エイジさんは続ける。
「彼氏がホークスファンだから日ハムの応援はできない!てなると
そのカップルはどちらかに合わせるか、もう別れるしかない」
「あー野球はねー勝った時に一緒に喜びたいですもんねー
家庭内スゴイでしょうね。でも実際はどちらかに合わせるんでしょうね」
と、ミカちゃん。そんな家庭がある可能性があるのか・・・と鉄平は思う。
「アニメみたいなコンテンツは『ともにわかちあう』ことができそうなコンテンツ
ではあるんですけど、まあこの性質が野球とは違いますけども、個人のものなんですよね。
だからもう、ともに楽しむことは最初からあきらめて
『わたしのプレゼントしたグッズ』で彼を満たしてあげてみる。
そしたら彼も、あなたになにかしてあげなきゃとなるかもしれませんね」
エイジさんは続ける「逆に、普段からちゃんとコミュニケーションしてないと
ちょっと険悪になったら、彼氏の方が、彼女に何をプレゼントしたらいいかわからない!
とか、ネット掲示板で相談されて、全く興味のないブランドのバッグをプレゼント
されるかもしれません」
「まあそれはそれで大切にするかもしれません」エイミーさん
「ダメですよー
ちゃんと私はこういうのが欲しいってそこはお話しないと」ミカちゃん
「そうですかねー」
「エイミーさんご自身の趣味は?」
「うーん私は何もないですねー」
「それは彼氏さんも困るかもしれませんね
彼氏さんが部屋から出てきて、デートに行ったら、そういう会話も
できるといいですね」
「はーなるほどお」エイミーさんは納得する。
「で、まあ、困るのはですね、夜の生活なんですよ」とエイジさん
「アラ、何かありますか」とミカちゃん
「オタクの人は、こう、エッチな事をすること自体が彼女さんの
信頼感のダムに水を入れる行為と思いこむことがありますからね」
「ははぁ、安上りに思われてますね」とミカちゃんが返事をする。
「エイミーさんは彼女として、ちょっと自分の心の信頼ダムの水位を見てですよ
この水位以上じゃないとエッチは無理だなぁ、という事を意識するのが良いと思います」
「えーそれだとオタクな事だけに没頭しちゃわないですか、彼氏」とミカちゃん
「でも体だけでつなぎとめるっていうのも嫌な話ですよね、エイミーさんにとっても」
「とても嫌ですね」エイミーさん答える。
「だから」
「あー、最初の」ミカちゃんなにかわかったらしい
「俺のヨメの向こうに真の俺のヨメ、これが効いてくる。というわけなんですよ」
「わかりました」エイミーさん
「なるほどぉ」ミカちゃん
エイジさんは続ける。
「やっぱり、趣味は大切ですよ、子供の心で楽しく遊べる。
だから、ご夫婦の場合はグッズはお小遣いからでなく、家族からの支給にすると
良いと思います。お小遣いはやっぱり、つきあいとかそういうのに使ってもらってですね」
「夫婦の共同財産から趣味のなんやかんやを集める。これは良いですよ。
僕も家にあるギター、妻に買ってもらってますからね。弾くたびに妻を思います(笑)」
「えーそうなんですか」
「わかりました、もし結婚するならサイフはこちらが握りたいと思います」
「そうですね、それが良いでしょう」
「エイジさん色々ありがとうございましたー」
「はーいまた聞いてくださいねー彼氏さんにもよろしくー」
「ありがとうございましたー」最後にミカちゃん
ーーーー
鉄平は、思う。
オタク趣味って個人のものなんだ。
そういえばそうかもな。
恋人同士で、わざわざ趣味を楽しむなんてのは
無理にしなくてもいいのかもね。
喜びを分かち合う!ということにこだわって
趣味を押し付けるのは良くないことかもね。
分かち合えるのはケーキとスイカくらいなもんだよ。
ん?野球部員は一丸となって勝利を喜び合うなぁ
そういうのは羨ましいなー
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次の日、昼休みの午後、奈々美が聞いてきた。
「ねえ鉄平、信頼のダムっていうのをチャレンジしたいんだけど」
「え、昨日のラジオの話?なんか考えてみたの?」
「はいこれ。あげる」
そういって奈々美が渡して来たのは
『ジェットストリーム アルファゲルグリップ0.5』
鉄平は、思わずテンションを上げてしまった。
「うわぁありがとう!嬉しい!やった!」
「どう?信頼のダム、溜まった感じがする?」奈々美が偉そうだが、気にならない。
「うーん確かに、お返しがしたい。奈々美はクロミちゃんとポムポムプリンだったら、どっちがより好きなんだっけ?」
「クロミちゃんだけど最近は売り切れが多いから、すみっこぐらしでもいいよ」
「必ずお返しを用意する。こんなに嬉しいとは思わなかった」
「それなら良かったわ」奈々美も満足そうだ。
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後日、ボールペンの芯がジェルに変更できそうなキャラクターものの
ボールペンを買いに行った。
クロミグッズは売り切れ多発、しょうがないのですみっこぐらしで、
中身を変えられそうなのを調べて・・・・
実際にボールペンはきちんと入るようにお尻の部分をちょっとカッターで削って、
妹に1本、奈々美に1本ボールペンを自作したものをプレゼントした。
ラッピングのために100均も回ったが、どうやら二人とも喜んでくれた。
奈々美は昼のボールペン話があったからプレゼントをくれたのか
ラジオを聞いたからプレゼントをくれたのか、どっちなんだろうな。
そこはどちらが先でもいいか。
親から貰ったら、お返しなんて思いもつかなかっただろうな。
親からのプレゼントも、お返しを意識したほうがより良いのかな?
クリスマスっていう時期じゃあ全然ないけど、良い経験ができたと鉄平は思うのだった。
読んでいただきありがとうございました。
次はヤンキー男が出るかもしれません。