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異界転移録  作者: さつまかー
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異界転移、そして訪れる出会い。

初投稿です。

拙い文章ではありますが、何卒。

アドバイスや意見など、受け付けてまいります。

ここは、科学技術が発達した時代。

車や飛行機、自転車らが古い移動方法と呼ばれるようになり、基本的な移動法が科学技術を駆使した転移に

なったり、手動で行う作業や人間の手により行われていた仕事が九割九分自動になったりしているような、

そんな時代。

残っている人力の仕事は、モデルや歌手など、人間だからこそ良いものや、

万が一AIや機械が異常動作を行った場合や、故障した際に対処をする、科学技術者のみ。

科学技術者は少年たちの憧れとされる職業であり、皆がそれを目指した。

また、教育にも変化があり、高校までは義務教育となった。

主要教科は技術、音楽、美術、体育の四教科であり、国語や数学は全て、学習しなくても良いとされている。

専門校はその数を減らし、科学技術関連の学校が大半を締めている。

基本的に入学難易度は高く、倍率の平均が4.82倍となっていたり、入試の問題が難しかったりと、壁は多い。

その専門校の中でも、特出して入学難易度が高いのが「国際科学技術校」と分類される学校であり、それらの学校に限れば、倍率の平均は13.97倍と、桁違いの倍率を保持している。

しかも、その定員分の人数が入学できるのかといえばそうではない。

理由は単純、入試の難易度が異次元なのだ。

故に、入学できるのは十把一絡げなんて生ぬるいものではなく、選りすぐりの中の選りすぐり、入試と同じように異次元のような人材のみである。

だがその分、学校からの恩恵は中々であり、学費なし、一人一部屋、風呂付きの寮、

無料でメニュー豊富な食堂と、正直普通に暮らすよりも楽である。

そして、その国際学生の一人、「天宮 時雨」。

言うまでもなく優秀な人材であり、文武両道の男性。

年齢は21、身長は160前半。

幼い頃から剣道を習っており、運動能力も高いが、その割には手足は細く、女性のような細さである。

髪型はニュアンスパーマ、髪色は白混じりの黒。

主に学んでいるのは新しい技術の形成や前例のある技術の再現をしたりする、製造学。

模範的な優等生であり、成績もよく、非の打ち所がない。

ある休日、彼が家へ帰ろうと転移したときに、異変は起きた。

通常であれば瞬間的に到着するのだが、今回は少し時間がかかり、気にはなったが、なにかできることもなく、到着を待っていた。

数十秒後、転移が完了した...だが、そこは自宅ではなく、見覚えのない木々に囲まれている、小屋のような場所。

空気は肌寒く、辺りは明るい。

転移で帰ろうとしてみても、帰れない。

それは何故か、ここは何処なのか。

冷静に考えてみると、ここは異世界なのかもしれない。

いや、科学主義の国に生まれてそんな非科学的なことを考えている時点で冷静ではないのかもしれないのだが。

落ち着いて状況を確認してみる。

所持品は、現在地に合わせ時差を調節してくれる腕時計、物体の質量、体積、密度を求めることができるコンタクトレンズ、電子メモ帳二冊、それとタッチペンのみ。

腕時計はエラーを起こしていて、その他は正常に利用可能。

腕時計も使えないところを見るに、ここは異世界だと発覚したようなものである。

現状と今後のことを考えていると、「ガリッ」と、爪で何かを引っ掻くような音が聞こえてきた。

ここが異世界だと仮定するのならば、魔物とか、そういった類のものかもしれない。

小屋の角で身を小さくしていると、狼の雄叫びのような声が聞こえ、そこから肉を切る音や壁に何かが刺さる音が響いた。

音が止まった。警戒しながら小屋を出ると、そこには頑強そうな人がいた。

弓を持った男と、剣を持った男、合わせて二人。

少し怯えながらも、

「こんにちは」

と、声をかけてみた。

言葉は通じているのか、二人は軽い会釈を返してくれた。

「あの、ここは何処ですか?」

そう尋ねてみると、剣を持った男性が、

「あんたどうしたんだ?

こんな魔物の森に一人で」

続けて弓を持った男性が、

「迷子にでもなったんじゃないか?

冒険者の身なりじゃないだろ?」

と茶化すように。

「あの、魔物の森って?」

続けて時雨が尋ねる。

「そんな事も知らないのか...あんた、名前は?」

「時雨です。」

「シグレ...珍しい名前だな。俺はガイルだ。で、こっちがヒューゴ。」

名前を伝えあった後、剣を持った男性、ガイルに「ちょっと待ってろ」と言われ、二人は小声で会話をし、すぐにこちらに向き直った。

「あんた、ここにいなきゃいけない理由がないなら街まで連れて行ってやるが、どうする?」

と、提案してくれた。

「いいんですか?

ありがとうございます。」

その提案に乗り、二人に連れられ街に向かった。

数分歩くと、基の数も減ってきて、森を抜けた。

そして其処には、ファンタジーでよく見るような大きな街があった

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