第九話「PVを作ろう! part3(終)」
【ユアルの非公式PVについて考えるスレ】
1:新人
はい
2:名無しの開拓者
なぁにこのスレ
3:新人
自分一人で構想仕上げてしまおうかと考えたんだけど
流石にもうちょっと他の人の意見きいたほうがいいかなって
4:名無しの開拓者
ほへー
5:炭鉱マン
擬似餌で新入りフィッシングするときいて
6:森マン
新人曰く「虚無に抗う強靭な精神を持つ戦士を探すべくより多くの民草を選別にかける」
7:名無しの開拓者
こわい
8:名無しの開拓者
うーんこれは圧政
9:名無しの開拓者
強靭というより狂人では……?
10:新人
森マンやめろこの流れで言われると俺がやばいやつみたいだろ
11:名無しの開拓者
こんな虚無ゲーの掲示板に顔出す時点でやばいやつなんですがそれは
12:名無しの開拓者
わかる
13:炭鉱マン
それな
14:PVPマン
今日はブーメランが豊作だぁ……
15:新人
なんでもいいから意見くれ
俺の案は
広大なワールドを光で良い感じにぼかしながら映して、その後そこを探索するプレイヤーを映す
んで探索途中で不敵に笑う将棋マンさんwith異形共を映して画面暗転で、なんか最後いい感じの一言
ってな具合なんだけど、どう?
16:名無しの開拓者
将棋マンさん!?
17:名無しの開拓者
唐突に出てくる将棋マンで草
18:将棋マン
ああ、ほんとに出すんだ……
19:新人
はい
言質もとったんで逃げられませんよ
20:PVPマン
王手をかけられる将棋マンさんとか珍しいな
21:炭鉱マン
BGMどすんの
公式のあのソ連国歌みたいなやつ使うの?
22:新人
そうだけど
あのBGMがソ連国歌っぽいってのは共通認識なの……?
23:名無しの開拓者
デデーーーーン!!!!(くそでか音量)
24:名無しの開拓者
音割れてんだよなぁアレ
25:炭鉱マン
あのPV、未だに何を伝えたかったのか分からない
26:PVPマン
そもそものゲームが何を伝えたかったのか不明なので……
27:名無しの開拓者
つまり公式PVは「何も伝わらない」ことを伝えていた原作に忠実な神PVだった……?
28:名無しの開拓者
虚無は媒体を選ばないんだなぁ
29:新人
隙あらば哲学スレにすんのお前らの悪い癖だぞ
30:新人
というか俺の案どう
31:名無しの開拓者
新人の案でええと思う
32:炭鉱マン
現状のユアルじゃそれ以上はどうしようもないだろうしな
33:新人
了解です
あとは水MODの完成待つだけかな
34:名無しの開拓者
水MOD?
35:新人
はい
動画映えするので、製作を依頼してあるんです
36:水マン
あの
37:新人
おっ
38:水マン
補助ツールの使い方がですね
いまいち分からなくてですね
39:炭鉱マン
あっ……
40:水マン
完成いつになるか分からないんで水MOD無しで考えて下さい……
41:新人
マジですか
うーん
42:PVPマン
通話こいよ
教えるわ
43:水マン
あざす
44:新人
水MOD無しってなると今すぐ撮れるかも
45:新人
よし
今ってくろりん居るのかな
46:くろりん
いるぞ
47:新人
マルチサーバーに最新の方の森MOD入れられませんかね?
あといちいちリスポーンとかするとめんどくさいので出来ればPVPMOD無しで
48:くろりん
ふむ
試してみよう
30分ぐらいしたら入ってきてくれ
49:新人
分かりました
じゃあ30分たったら我こそはって異形アバの人と将棋マンさんマルチにきて下さい
50:名無しの開拓者
一般人は立ち入り禁止な感じ?
51:新人
撮影外で野次馬する分には、まぁ
52:名無しの開拓者
おk把握
【非公式PV】YOU ARE THE WORLD
デデーーーーン!!!(クソでか音量)
――見届けよ、その世界の行く末を――
(ドコドコドコと響き続ける足音)
暗い画面から唐突に光度マックスの森の画面へ切り替わる。
森を俯瞰するような図から、緑色の男に囲まれアバターがぶるぶる震えている男が段々アップになっていく。
「ねぇこれやっぱ無理じゃない? 邪魔すぎない?」
――いいから続けてください――
「ふ、ふぅ今日の探索はこんなm……ぐぼぉ!?」
緑男に押されにゅるんと上方向に飛び出しそのまま木の枝部分にアバターがめり込む。
「いや無理無理無理! ねぇ! 止めて! カメラ止めてッ!」
――男の旅は、止まらない――
「旅じゃねぇカメラ止めろつってんの! おい誰かそいつ何とかしろ!」
何とか木から脱出した男は緑男の上をふわふわと落下モーションっぽい動きのまま移動していく。
「ねぇずっと落下してる! ふわってなってる! 怖い!」
――己の中の恐怖に打ち勝て――
「やかましいわ! つうかてめぇだけなんで空中移動やってんだよ! 俺にもその権限よこせや!」
ごちゃごちゃと文句を言いながら男が地面に降り立つ。
そこで来た道とは反対の方を向き、わざとらしい仕草で驚く。
その直後、ンフッと笑い声を漏らし顔を背けた。
カメラが男の見た方向へと切り替わる。
そこに居たのは、緑男にぎゅうぎゅうに詰められている異形の集団。
先頭にまともっぽい見た目の人間が居たような気がしなくもないが、上にはみ出したり、木に突っ込んでぶるぶる震える異形にのまれ、すぐに見えなくなった。
――将棋マンさん一回でいいから前出て――
「無理! 無理!」
ゲルニカより酷い絵面と化した森の中心の方から男性のものと思しき悲鳴が響く。
「お、よ、よし出れた! 撮ってる!? 撮れてる!? ああっ!」
一瞬肉塊の間からあまりに余裕の無い笑みを浮かべた男が出てきた。
その直後、画面が暗転。
――貴方は、真の“零”を目撃する――
動画終了。
コメント(3)
・草
・こりゃあ新人改めクソPVマンですね……
・個人製作のゾンビパニック映画のPVですか?
最後の役者さんの表情が迫真だったのでちょっぴり期待です!
撮影頑張ってください!(^_^)/