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「あ〜タバコ吸いてえな〜」
あたしの名前は万田 沙羅。
昨日この恋尾学園に入学したピカピカの不良1年生!
学園に行くのはめんどかったがいい職につくためには学園に行ってちゃんと卒業しなきゃならない。
「不良がいる学校に行ったところでいいとこに就職できるわけじゃないからな。ならいい学校に行ったほうがいいしな。しっかし学園でタバコが吸えねぇのはほんと辛いよな〜」
そう思いながらあたしは学園に入り、自分の教室に向かう。あたしはいつも早起きで早く学園に向かい、朝のホームルームまで寝るのが小、中学共通してやっていたことだから高校でも続けてそうしようと決め、朝早く教室に向かう。
するとあたしのクラスに変な声を出した男子生徒が1人いた。
「はぁはぁ。この人の匂いすごくいい。はぁはぁ」
男は何かを言いながらあたしの机で私の知らないことをしていた。
「な、何あの男?あたしの席でいったい何を?」
男はあたしの席の匂いを嗅ぎ続ける。
「はぁはぁ!やばい!これは、もう、う!」
男はすごく爽快そうな顔をしておりあたしは慌ててその現場をカメラで撮る。
パシャ!
「だ、誰!」
男は辺りを見回す。
「あたしの席で何してくれてるのよあなた」
あたしはそう言って教室に入る。男はあたしに必死に謝り
「ご、ごめん、なさい。この席の、匂い。とても、よくて」
「お前誰だよ。まず自分の学年と名前を名のれよ」
あたしは男に名前を聞く。男は
「ぼ、僕、阿村 白。学年、は2年生」
「2年生?なんで2年生が1年生の教室で自分のものいじってんだよ?」
あたしが聞くと阿村は
「ぼ、僕、すごい、くらいの、匂いフェチで。いつも、朝早く、学園に来て、クラスの中を回って、いい匂いの人の、席に、こう言う、ことしてた」
しどろもどろに阿村は言う。
あたしは阿村の弱みを握り阿村に言う。
「この写真、先生とかにばら撒かれたくなかったらあたしの呼び出しには絶対に応じろ。わかったな?」
は、はいと阿村はいい、あたしは阿村に言う。
「じゃ、最初の命令だ。お前あたしの彼氏のふりをしろ」
「は、はい。・・・え?」
阿村は驚く。まぁみんなそうだろうね。普通驚くっしょ。特にこんなヒョロイのがあたしの彼氏のふりなんて。
「何、あたしの彼氏のふりなんてやだ?ならこの写真を」
「い、いや。そ、それならよろ、こんで、やらせて、もらいます」
あたしはニヤリとして阿村に言う。
「それでいい。じゃ明日からあんたあたしの家に来なさい。かばん持ちからよ!ついでだからそのヒョロイ体も鍛えるついでね。あははは!」
「う、うう。わ、わかりました。ぼ、僕は万田さんのこと万田さんって呼べばいい、の、かな?」
モジモジと阿村はいい、あたしは少しイライラして
「その文字もしゃべりもやめて!わかった?」
あたしは阿村を指差して言う。阿村はびくっと震えながら
「わ、わかった。頑張って、直すから、怒らないでよう」
「それならいい。じゃこれからよろしくね。白!」
こうしてあたしと阿村の彼氏彼女関係が始まった。




