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恋愛委員会の男子が集まって会議をしている時、女子の方も昼休み、一階の多目的ホールに集まっていた。
「さてと、鬼島さんはちょっと遅れるかもしれないって聞いたからとりあえず私たちで作戦を立てよう」
上級生の拳子が遅れているのでこの場は雅が仕切っていた。
「どうやって調査するかだけど誰か案があったら言ってね」
雅が言うと、祭子が挙手する。
「はいはい!私に案があります!」
「じゃあ漫さん。意見をお願いします」
「えっとですね。どうやって付き合ったかの経緯を聞いた後に相手にお礼をする。これぞまさにギブアンドテイクです!」
「なるほど。じゃそのお礼はどう言ったことをするんですか?」
ふっふっと笑いながら祭子は
「それは雅さんの見事な正拳突きをみせるとか私の最高のギャグを披露するとかです!」
「残念ながらあなたの案は私の独断により無効となりました」
えっ!と祭子は言うが、なんとなく周りにいた和美たちは納得していた。
「無効になったてそんな!そんなのみんなの意見を聞かなきゃわからないでしょ?ねぇ2人とも!」
祭子に聞かれた和美とアルトは
「わ、私はやめといた方がいいと思う・・・かな?」
「そうだな。私もやめた方がいいと思う」
「そ、そんな2人とも!1年生同盟を組んだ仲じゃないか!」
と祭子は苦し紛れに言うと
「いやまておかしいだろ。なんで同じ一年生の私が抜けているんだ」
雅が言う。
「嫌だってこの祭子ちゃんの意見をむげに扱うからあなたは除名ですぅ!」
「はぁ〜。わかったじゃあこうしよう。今から漫さんの一発ギャグで私たちの誰か1人でも笑えばあなたの意見でいいわ。私が鬼島さんを納得させるから」
雅は1年生同盟があるのは知らなかったが、除名を自分だけされるのは納得がいかなかったので一発ギャグというチャンスを祭子に与える。
「いいでしょう。私の最高のギャグを披露してあげます。いきますよ!」
祭子は最高のギャグを披露する為に黙り、それを見守る3人。
「!くらえこれが私の最高のギャグ!」
皆祭子に目を向ける。
「アルミ缶の上にあるミカン!」
「よし2人とも新しい意見を考えよう」
瞬時に2人は納得し、祭子は隅で落ち込む。
しかし、結局は意見が上がらず、祭子の意見のお礼なしの方向でいくことにした。
拳子がついた頃にはもう作戦会議はお開きとなっており、拳子は雅にどうなったかを聞いて、直接本人に聞き調査すると聞いて、拳子はわかったと言い、恋愛委員会女子たちは解散した。




