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恋愛委員会!  作者: 紫ヤタガラス
2章 恋愛委員会?
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太と和美は2ー6の教室に移動している間、2ー6では


「太と雅ちゃん大丈夫かな〜。まぁ太は大丈夫だと思うけど雅ちゃんはあの巨体を拳で止めたわけだしな〜。反動も相当だと思うよ」


時夫はすでに集まっている恋愛委員会の人たちに説明する。昼と同じで恋愛委員会は太、雅、和美を抜いて7人しか集まっていなかった。


「つーかそもそもよう。なんでその丸山だっけ?が転がってきたんだよ?」


剛が言う。


「いや、それはちょっと言いづらいんだが仕方ない。あいつらが来る前に説明でもしておくか」


拳子は偉そうに言う。剛はその言い方に腹が立ち、


「なんだお前その態度はよう!一番最初の集まりの時も遅れて、今日の昼も遅れてきたやつがよう、そんな態度でいいのか?あん?」


「・・・正論すぎて返せないな。すまない。そのことに関しては本当にすまなかった」


拳子は剛の前まで行き、目の前で土下座する。


「ちっ!なんでも土下座すりゃ許されると思ってんのかよ!」


剛は土下座した拳子を蹴ろうとするが、側にいた多羅が


「やめときなよ剛!こうして謝ってくれたんだからいいじゃないか。どうしてそんなに目の敵にするんだい?らしくないよ!」


多羅が剛の前に出て止める。


「・・・ちっ。多羅に感謝しろよ」


剛は教室の適当な席に座る。


「ありがとう。多羅先輩」


「あなたのためじゃない。僕は剛のためを思ってやっているだけ。君もそろそろ気をつけなよ。次に遅れたりしたら僕でもかばいきれないかもしれないよ。剛、君のことに対してやたら敵対しているからね」


「ご忠告ありがとうございます」


拳子は多羅に会釈し、多羅も適当な席に座る。


「それじゃ聞こうじゃないか。元風紀員の鬼島さんが遅れた理由をよ」


剛に言われると周りにいた委員会の人たちは拳子を見る。

そして拳子も語り始める。


「いたってシンプルな理由だよ。実はね」


「実はなんなんだ?うん?」


剛が挑発するように聞く。拳子は気にせずにはなしをつづける。


「朝に新入生に喝を入れたらね、そいつに舎弟にしてくれと昼休みに言われ、私は断ったのだが諦めきれないでいたのか、私のこと探し始めたんだ。流石に教室には入ってこなかったが、学園長室に向かっている途中でその新入生の部下に見つかってしまってね。それで一気に学園長室に行くために、丸山を転がしたわけだよ」


「・・・は?そこでなんで丸山?を転がすことになるんだよ?」


そんなもん決まっているだろう、という顔で拳子は言う。


「あの体型の子はこういう時のためにあるんだろう?違うのか?」


これを聞いて拳子以外の恋愛委員会のメンバーは思っていた。


「こいつ意外と性格ひど!」

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