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恋愛委員会!  作者: 紫ヤタガラス
1章 突然の告白
2/52

002

雅と一緒にやっとの思いでリビングに到達する。


「あらあら太ちゃん、雅ちゃんおはよう〜。朝ごはんできてるわよ〜」


リビング行くと朝ごはんを用意してくれた母親がいる。

さてさて俺の今日の朝食はと・・・


「喜んで〜太ちゃん。今日は太ちゃんに特別メニューよ〜」


「本当?ママの愛情スペシャル?」


太母は「そうよ」という。

妹だけでなく母親にまで好かれるなんて本当罪つくりな男だぜ。この俺はよう!


「もう母さんがそうやって甘やかすから、このバカ兄貴、もうおなかがボヨンボヨンじゃないか」


ボヨンボンゆうなし!デブみたいに思われるじゃん!俺デブじゃないもん


「駄目よ〜。雅ちゃん実の兄にそんなこと言っちゃ〜。太ちゃんはお腹が膨らんでるくらいが丁度いいのよ〜。」


「そうだよ愛しのマイシスター。俺のお腹はこのぐらいが可愛いのさ!」


キラーンッ!と言った感じに雅の前でカッコつけてみる。


「デブがそんな格好つけられてもな。まぁいいや。時間ないし早くご飯にしよ。母さん私の分は?」


「雅ちゃんは少食だからね。はい。ママの愛情込めた食パンよ〜。」


丸山母はそう言って雅の前にレンジで温めただけの食パンを皿の上に乗せて、雅に手渡す。


「いや、愛情こもってるとか言われても。チンしただけじゃん。」


「マイシスターはわかってないな。ママの料理はレンジでチンするだけでも愛情がこもってるのさ」


ちっちっちっと俺は雅の前で人差し指を立てて横に振る。


「なんかもうマジで相手するのめんどくさくなってきたし行くね。あっ、母さんパンありがとね。行ってきます」


雅は食パンを口にくわえて慌ただしく家から出て行く。


「マイシスターは慌てん坊だね。朝くらいゆっくり過ごそうよ全く。」


そう言って俺はリビングに置いてあるコップにやかんからお茶をコップに注いで優雅に飲んでいた。


「あらっ?でも太ちゃんももう出ないと遅刻しちゃうわよ?お母さん遅刻だけは許さないんだからね。もし遅刻したらわかってるでしょうね」


丸山母は腕をピキピキと鳴らす。さっきまでの甘やかし態度はまるで大違いだ。


「わ、わかったよ。ママァン。このお紅茶飲んだら行くよん。俺にも食パンをくらはい。」


くそぅ!朝はゆっくり食パン5枚とご飯6杯食べようと思ってたのに!予定と違って食パン一枚だ・・・。これじゃ絶対お腹空くよね。


「ほらぁ。早く食パンあげるから走って行きなさい。今日は雅ちゃんの入学式よ。娘の晴れ舞台を邪魔する兄になりたくなかったらはやくするぅ。」


太はもらった食パンを口にくわえて、玄関に向かう。


「では行ってきます!ママァン」


「はぁい。母さんも後で行くからね。気をつけて行くのよう。」


「はぁい」と太は返事をして家を出る。


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