隠れて旅に出る、、、失敗
俺は目を覚ますと3人の女神が心配そうに俺を見ている。目が覚めたのが分かったのか嬉しそうな顔をした。
「大丈夫なの?さっき倒れてたけど」
「だいじょうぶです、何でいるんですか?」
周りを見ると、さっき白楽を殴り飛ばした赤髪の女の子、リーネと初めて見る白い髪の女の子、眼鏡を掛けたショートカットの女の子というか女神が俺を囲んでいる。
「私たちは貴方に感謝を伝えたくて目を覚ますのを待っていました。」
「感謝?何かしましたっけ、俺は感謝されるような事した覚えが無いんですけど」
覚えはあるが、認めてしまえばめんどくさくなりそうなため、俺は必死にとぼけるが神には勝てなかった。
「とぼけても無駄です、私達を解放したのは貴方で、私たちは最低でもあと5000年あったはず、多分貴方が何らかの代償を払ったはずです。」
何でこの3人が知っているか、それは悠壱が倒れた頃にさかのぼる。
◇◆◇◆◇◆
リーネが白楽を殴り飛ばした瞬間、私達、3人の耳に懐かしい声が聞こえる、これは私たちを封印した星の女神だった。
「3人ともお久しぶりですね、星の女神です。私の代行者が現れあと5000年あったはずの封印が解かれました。貴方達は自由になりました。」
私たちは驚きを隠せなかった、どんなに私たちが力を合わせても解けなかった封印がこの瞬間に解かれた。そんな話信じられる訳が無い、そう思った私のステータスを開くと称号には。
星の女神の封印から開放されたもの
私は嬉しさに顔が崩れそうになるがまだ声が聞こえる。
「本当は、5000年以上もっと封印しようと思ったのに彼に解かれてしまいました。それにもう私は貴方達に干渉でき無くなってしまったので、貴方達が何をしようと勝手ですが、願わくば世界を破壊しないでください。ではさようなら」
「ちょっと待ちなさいよ」
私は止めようとするが声が聞こえなくなった。私達は祭壇から降り終わると同時に目の前の男が倒れた。周りがざわつく中私は、うつ伏せの彼を起こそうとして顔を見た時、私の胸が張り裂けそうになるくらい高鳴った。私は初めて一目惚れをした。私は彼を持ち上げどこか休ませようとすると後ろから手が出てきて止められた。私は後ろを向くと、同じ女神の白髪で巨乳のガオルラァーナ、ショートカットで眼鏡を掛けているアイクこの二人も私と同じのようだ、譲らず膠着状態が続いていると、後ろから
「星川、星川、大丈夫か目を覚ませよ、死ぬな。」
さっきの変なやつの治療を手伝っていた、鷹王と呼ばれた女子に彼を持っていかれ、私たちはお互いにため息をつくのであった。
そこからは、この国の王と話、私は彼の眠る部屋で見ていると彼が目を覚ました。彼は、目立つ事が嫌いのようで私たちを解放したことものらりくらりとはぐらかしていたがアイクに止めさされ黙ってしまった。
◆◇◆◇◆◇◆◇
どうしたものか、この状況を互いするためにはどうしたら、考えをめぐらせていると眼鏡をかけた女神は俺にキスをした。
「へぇ」
俺は突然な事に変な声が出てしまった。それを見ていた二人も俺と同じように驚いていた。それ見て眼鏡の女神は笑をこぼすと
「僕はアイク、ペンダントの中にいた一人で魔眼と神の目を持つもの女神です。」
「ご丁寧にどうもいや、違うよ何でキスしたの?」
アイクは顔を赤くして俯いている。それを見た二人は驚いていた。
「アイクってボクっ娘だったの?」
「アイクって怒らなくてもあんなに喋るんだね、初めて知ったよ」
アイクは、二人を無視して、
「一目惚れです、僕はもう運命だと思ったから貴方は私のモノにしようと思ってるから宜しく。」
「あ、そうなんだ」
そして後ろにいる二人に目を向けると俺を睨んでいる。俺はベットの天井を見て、思いついた。俺、旅します。
「俺もう元気だから、自分の部屋に行きたいんだ、どこかな」
そう聞くとアイク達は、首をかしげた。するとドアが荒々しく開けられた。入ってきたのは鷹王だった。鷹王はアイクたちと俺の間に入ってくると俺の体を触り始めた。
「大丈夫か星川、何ともないんだよな」
あまりの迫力に言葉を失うが、俺は戸惑いつつ返事をする。
「大丈夫だよ、鷹王、それより白楽の方は良いのか?」
聞いた途端に鷹王は不機嫌になった。
「何であんなクソ野郎がででくるんだよ、私が心配してんのは、星川だけなんだけど」
「え、だって鷹王は白楽の事が好きなんじゃないの?」
そう言うと鷹王の雰囲気が変わって、鷹王の後ろには何故か般若が見える。俺は助けを求めようとアイク達を見るが目をそらされた。
「星川、最後に言いたいことはあるか?」
鷹王の拳は完全に俺の顔面を捉えている、看破の能力が危険を発している。「このまま、殴られたら、即死」と俺は必死に考えるどうしたらこの状況を覆せるか。だがもう遅く
「行くぞ、星川ぁー」
拳は振り下ろされ、俺は咄嗟に
「何でも言う事聞くから許して」
それを聞いた途端、俺の顔面ギリギリで拳が止まり、鷹王は顔を赤くしモジモジしている。
「分かった、何でも言う事聞くんだな」
「はい、自分の出来る範囲でなら何でも」
そう言うと鷹王はニヤと笑って、
「その言葉忘れんなよ、悠壱」
「え、」
突然、下の名前で呼ばれ顔が赤くなってしまう、鷹王も同じように顔を赤くしている。
「私も恥ずかしいんだけど、悠壱も私の事、美波って呼びなさいよ」
「分かったよ、美波」
そう言うと更に顔赤くしている、俺は恥ずかしくなり部屋を出るとすぐ側に姫様がいた。お互い驚き笑っていたが姫様は、
「悠壱、私の名前まだ言っていなかったので言いますが「フィー」と呼んでください、本来の私の名前は長いので「フィー」と」
「わかりました」
「敬語も良いです、普通に話してくれれば」
「分かった」
「うんそれでいい、じゃあ悠壱の部屋に案内します」
俺はフィーに案内されつつ出口を確認し、自分の部屋に入る。
部屋の中には残念ながら旅に持っていけるような物がなく、残念だったが俺は、計画を始めることにした。計画は簡単だ。この部屋を出たらダッシュするそしてそのまま外へ出る。俺は扉を静かに開けるとダッシュした。もう少しで城から出られるそう思った時俺の目の前に美波が現れた。
「逃がさないぜ、悠壱」
俺は動揺を隠し、平然を装うとすると
「悠壱、お前の計画、私は知ってるんだよな」
「何故、バレた」
「それはねぇ、私が悠壱の部屋に行こうとドアに近づいた時、お前が独り言で計画の事を話していたから私は先回りして待っていたんだよ」
俺のステータスでは、美波を退けることは出来ない。どうしたものかと考えるとスキルの星魔法の中に予知がある。俺は早速使った。
俺が美波を相手にこの城から逃げられる確率、美波にバレないように使ったはずが
「ゼロよ」
それと同時に
「現状、ゼロパーセントです」
俺は、天を仰いだが、どうしようもないけど俺は一人旅をするために俺は美波に突っ込んだ。それを見て美波は、少し笑って。
「今日は、一緒に寝ような」
その言葉を最後に俺は意識を失った。そして美波は、悠壱をお姫様抱っこすると自分の部屋に連れて帰った。結果、失敗、
「ゆういち、だーいすき」
そう言って寝ぼけている美波は俺の体に抱きついて、起きている俺はその柔らかい感触に嬉しさ半分驚き半分でいる。すると美波は起きてしまった。
「うーん、あれ悠壱、何でここに」
美波は顔を赤くし驚いているがそれは俺同じことで、
「俺の方が知りたいんだよ、じゃあな」
俺は美波の部屋を出て、自分の部屋逃げて、寝ようとしたが美波の事を思い出し寝れず。初めての戦闘訓練が始まった。俺を含めたクラスメイトは修練場に集まった。先に来ていた騎士団長は、俺達が集まるのを見ると話初めた。
「これから君たちの戦闘訓練の総監督をする騎士団長のガイアだ、これより、魔法組と前衛組に別れる。各自始めてくれ」
俺は当然、魔法組で星魔法を使っている。今使えるのは、予知と星の聖剣、敵の魔法を破壊又は魔法の主導権を奪うこと、それ一生懸命いつでも使えるようにしているが星の聖剣だけが使えなかった。俺は一段落して周りを見ると、美波はこっちをチラチラ見ながらも戦っている。そして俺は美波を見ながら予知を使った。
「今日も旅に出で美波に邪魔される確率は」
そう言うとすぐに答えが出た。
「外に出ようとした瞬間に取り押さえられる確率94%、直接戦った場合の脱出率は0%です」
俺はショックを受け、凹んでいると神楽が魔法を使っているあれは闇の初級魔法、ダークボールを操っているのを俺が破壊する。
「マジックブレイク」
いきなり破裂したダークホールを見て驚いている神楽を見て、少し笑うと俺は白楽の訓練を見ている。白楽は聖剣を握り団長と戦っていた。スピードは白楽の方がうえだがやはり経験の差か模擬戦は団長が勝った。それが終わると俺を含めたクラスメイトは団長の周りには集まり、戦闘訓練は終わった。
「ねぇ君、話があるんだけど」
部屋に帰ろうとすると白楽と鷹王を抜いた二人が後ろに立っていた。
「俺に何かようですか?」
「俺とパーティを組まないか?」
「何で、弱い俺と組みたいんだ?俺がお荷物になるだろう」
そう言うと、何故か神楽が話始めた。
「それは、貴方が言った通り弱いから私たちのパーティなら守り切れると判断したから。」
「神楽はそう言うんだけど、どうかな?」
俺は、俺の事を裏切ったやつのパーティに入るつもりはない。例えどんなに弱くても、俺にだって思うことはある。
「誘ってくれてありがとうでも俺はいいや、だって白楽のパーティはこのクラスの中で最強だ、でも強い敵とも戦わなきゃいけないそれは必然敵に危険に巻き込まれる可能性がある。自分が弱いのが分かっている以上俺は白楽のパーティに入れない。」
神楽は、断られる事を予想していなかったようで、驚いた顔をしていた。
「でも、ゆうい」
俺は神楽の話を遮り、
「白楽、ありがとう」
白楽も笑顔で
「まぁ、気が向いたら声掛けてよ、待ってるから」
握手を交わして、俺は自分の部屋へと歩き始める、部屋のドアを開けようとして呼び止めた。
「悠壱、待って」
俺は後ろを振り向くと神楽だった。
「何のよう?」
神楽はじりじりと近づきながら話始める。
「何で、断ったの?入れば安全なのに」
「月山さんに関係ないでしょ、俺が入ろうと入らなかろうと」
「何で、名前で呼ばないの?」
俺はその言葉に怒りを覚えた。自分がしたことを棚に上げて、それを聞くのかと
「おまえ、俺にしたこと忘れたのか?それでよく聞けるな」
俺は忘れはしない、こいつが俺にどんな事をしたのかを、
◆◇◆◇◆◇
月山神楽と俺は、幼馴染で小さい頃から一緒だった。小中一緒でよく二人で学校に行っていた。そして俺は段々と神楽の事が好きになっていた。俺は中3の冬、神楽に告白した。
「神楽に言いたい事があるんだ」
「何、悠壱?」
この時、俺の心臓は破裂するんじゃないかと言うぐらいに動きながらも俺は告白した。
「神楽、俺、ずっと前から神楽の事が好きでした。付き合ってください」
俺は顔を真っ赤にしながら神楽の事を見ると神楽は涙を流していた。
「もう遅いよ、でもとても嬉しいこちらこそよろしくお願いします」
こうして俺たちは恋人同士になったその後、卒業して同じ高校に入った。そこからは幸せだった、俺は神楽の顔を見ているだけで嬉しい気持ちになって、話しているととても楽しくて、でもその生活は、終わりを告げる。その日、俺は神楽に屋上に呼び出される、俺は不思議に思い、何の疑いもせずそのまま、屋上のドアを開けるとそこには、神楽と隣のクラスのイケメン、中頭惣次「なかかしら そうじ」がキスをしていた。俺は、それの光景が信じられなくて屋上に出た。神楽は俺の事を見ると驚いた顔をした後、中頭の後ろに隠れた。
「神楽、これどういう事だよ」
神楽は答えない、俺はそのまま近づこうとすると中頭が俺の前に立ち塞がる。
「どけよ、おまえに用はない」
俺は中頭を横に押すと神楽を見る。その目には俺はもう写ってなかった。神楽は俺に退かされた中頭を心配そうに見て、目の前に立っている俺のことなんか気にもしなかった。俺は神楽の肩を掴もうとすると手で弾かれ俺の事を睨みつけていた。俺はその迫力に驚き後ろに下がると、
「あんた何か、彼氏じゃない、ストーカーよ」
そう言うと中頭の方へ歩き出し中頭を立たせ、そして最後に言った言葉は、
「あんた何か、居なくなればいいのに」
その言葉は、俺の心臓よりも深い何かに刺さった。立ち尽くす俺の隣を通り過ぎ、そのまま、神楽たちは屋上から出ていった。それから暫くの間の記憶が無い。気づいたら自分の部屋でただ永遠と涙を流していた。それから数日、学校を休んでから学校に行き教室に入ると周りの目線が冷たく、なっていたいつもなら話しかけて来る奴さえも、
「星川ちょっといいか、」
「はい、何でしょうか」
俺は担任から話を聞いた。神楽が俺にストーカーをしていて、彼氏に助けて貰ったのだとそれからこの1年からボッチ生活が始まった。時折担任は俺に声をかけくれる。
「星川、最近はどうだ」
「かわらないですよ、、普通です」
この1年の中で白楽が転校してきて、神楽がその彼氏と別れたと言う話もあった、中には本当は俺がストーカーして無いんじゃないか何て話が出てきたが今更、俺に話しかけられるわけでもなく、日々過ごしていた。で今に至る、異世界に来てから話しかけられることも増えたが神楽だけは許さない、だからクラスが一緒になっても変わらなかったのに何で話しかけて来られるのか、俺には分からない。
◇◆◇◆◇◆◇
「まぁ、今更謝られても許す気もないし、もう俺に関わらないでくれ」
俺は神楽の返事を待たず自分の部屋に入った。そして今日も旅をする為に、夜を待って自分の部屋を出る、昨日は失敗した経験を生かし今度は裏門から出ることにした。やはり昨日と同じで兵士の交代に行くのを見て、俺はまた走り出す後、もう少しで門の外に足が着きそうになった瞬間、俺は夜空を見上げてた。
「あれ、何で空なんか見てんだ」
すると俺の体に覆い被さってきた。俺は、引きがそうとすると腕を上で押さえつけられ動けない、俺は観念して抑えている相手に話しかけた。
「あんた、誰?」
「私だよ、悠壱」
声の主は顔を隠している者を取ると俺の顔に近づける。
「神楽だよ」
俺は、押さえつけられている腕を全力で動かそうとするが全く動かない。
「おい月山、さっさと離れろ」
「いや」
「離れて」
「いや」
このやり取りが大分続き、俺の方が折れた。
「何の用だよ」
「悠壱がどこかに行くのを感じたから」
「でも、それは関係ないよね」
「関係なくないもん」
「あっそう、どうでもいいや」
俺は神楽から顔を外し横を見ていると
「悠壱、」
「なんだ、」
神楽に呼ばれ、顔を見ると神楽は俺の唇に自分の唇を合わせた。俺は顔を逸らそうとするが左手で両手を押さえ、右手で俺の顎を掴んで離さない。
「かぐ、、離し、、」
「いや、私は悠壱を手に入れるの、心を手に入れられなくても体を私が居ないと何も出来ないくらいにするの」
そう言ってまた、俺の唇を塞ぐ。俺は段々苦しくなり気絶してしまった。それを見た神楽は、俺をお姫様抱っこすると
「悠壱これからだよ、私たちの生活が始まるの」
そう言って、悠壱にキスをすると、自分の部屋に連れて行った。