毎度おなじみ次回予告(『現在』と書いて……編)
女面鳥が届けてくれた小包を開けるユリは、いつもより少し多めの笑顔……唇の端が五ミリほど上を向いている。
丁寧に開いた中身は『インジ=ハシ=ユチイ短編集』。
ユリがハマっているV・バスターズの作者、インジ=ハシ=ユチイの昔の作を集めたもので、再販本が出るということを聞きつけたユリは、コレをわざわざ出版社から直接取り寄せた。
ぺらりと奥付をめくったユリは、そこに書かれた一文に首をかしげる。
――私を締め切りから救ってくれる騎士であり、不出来の弟子である可愛い私のスライムちゃんに贈る――
ちょうど通りかかった自分の寝台を、ユリはじっと見つめた。
「お? また絵草子かよ。本当に好きだな。」
その表紙をひょいと覗き込んだ彼の喉液が情けない音を立てる。
「げ、それは……」
「インジ、知人?」
「いや、知人って言うか、なんていうか……」
むにゅむにゅと口ごもる姿に、ユリが不信の眼差しを向ける。
……(¬_¬)……
「ンだよ、その顔は。お前は電脳魔物かっつーの。」
「グレムリン?」
「ああ、知らねぇのか。ミクスーにしか生息してねぇ魔物だからな。」
「可愛い?」
「ああ? お世辞にも可愛いとは言いがたい生き物だな。」
「可愛くない……(´・ω・`)」
「違う! 違うぞ、可愛くないのはグレムリンであって、お前はなんていうか、その……めちゃくちゃかw……」
銀の瞳が次の言葉を待っている。スライムは外皮をどばばばーっと真っ赤に染めた。
「かわ……きゃわ……かかか、かわっ……」
冷や体液をだらだらと流すスライムを、ユリは首をかしげて見上げていた。
ってカンジで、いよいよ廃都市ミクスーへ!
そこでユリたちを待つ人物とは? そして語られるロストテクノロジーの真実!
お楽しみに!




