魔法について、説明しちゃうよ。
狂父>どもっす! アザとーさんことクレイジーダディーでっす!
ひそかに心に決めていた目標を達成しましたので、記念に『別館と書いてお遊び』って感じで、こちらを開設いたしました!
ヤヲ>クレイジーのときは、本当にテンション高いですね。
狂父>うわ、なんかそのせりふ、デ・ジャ・ヴ♪ ま、いいや。こちらはデスね、ファンタジーって、作者の妄想……
ヤヲ>想像っ!
狂父>うん、それで出来ている訳じゃないすか。なので、本編では深くまで掘り下げない設定とか、ちょっと書きはみ出しちゃった小話とか、展開しちゃいます。
ヤヲ>(はあ……)色々と突っ込みどころは多いんですけど、一つだけ……ファンタジーの辞典系って言うのは、ファンの方や、研究者の方が後から編纂するモノだって知ってます?
狂父>へー、わー、知らなかったぁ。(ぱちぱち)ヤヲくん物知りィ。
ヤヲ>(ドヤ)ま、それほどでも?
狂父>って事で、この世界での魔法について、解説してもらっちゃおー!
ヤヲ>えええ、いきなり『マ』? 普通、辞典なんだから、『ア』から……
狂父>いいじゃん。読者の皆さん『ア』りがとうってことで。
ヤヲ>ああああ、もう、むちゃくちゃですね。まあいいです。
え~、我々の世界では、魔法がごく当たり前に存在しています。と、言っても、あなたがたの世界で思うほど 万能ではありません。
魔法とは、自然界に存在するエネルギーに直接交渉して、その形を意のままに操るテクニック……
狂父>実際にやって見せてよ。
ヤヲ>では。まず詠唱陣ですが、交渉する力に対応する『形』があります。(肘を軽く曲げて、親指と薬指で輪を作る。)これは『風』の陣。この陣から自分の魔力を依り代として自然界へ干渉するのです。
狂父>ふむふむ。
ヤヲ>干渉と交渉は、世界と共に作られたと言われる、古代語によって行われます。
例えば大気中から火のエネルギーを集め、発火させるなら「ム=ラ(火よ)」。もっと大きな炎を作りたければ「マハカ=ラ(炎よ)」。さらに複雑に命令したければ……
狂父>やってみせて!
ヤヲ>はいはい。これは風の陣ですので、風に交渉をします。大きな魔法を使うには、より大きな魔力が必要になり、当然、呪文も長くなります。「シトーラス=ウチ=セリクミーナ=ヒウノ=ラ=サツイヒ=ウェヤ=ハ=アケノ(風よ、切り裂く刃となりて邪まなる者を討て)」
狂父>(スパン! ばしゅ! ざくっ!)ぐふううっ!
ヤヲ>まあ、詠唱の手間を考えると、大技っていうのは実戦向きじゃありませんね。
狂父>(ピクピク……)
ヤヲ>もちろん普通の人間にも、僅かに魔力があるので魔法は使えますが、一般的には魔力の不足分を魔具等で補うことが多いですね。ユリ様が陣無しでの魔法が可能なのは、その膨大な魔力で無理やりに自然界への風穴を開けてしまうからです。ただ、大きすぎる魔力は自然の理すらも捻じ曲げ、変質させることがあるので、取り扱いには十分な注意が必要です。……ね?
狂父>(返事がない。ただの屍のようだ。)
ヤヲ>あ……っと小難しい理屈はいらないんです。なんとなく、ズバーンって感じで、バシーンって出て、シュバーって感じなんです。
狂父>(うん、それでオッケー、と言いたい。)
ヤヲ>こんな感じでゆるーく、ロリすらの世界観をお伝えしたいと思います。読者サマからのご質問もお待ちしておりますので……
狂父>(ヤヲ宛でな。)
ヤヲ>ただし、華麗にスルーされたら、いずれ本編で使う予定なんだなー、と思ってくださいね。