ナメクジのキリ
久しぶりに、書きます。
ちょっと忘れかけのものですが、
頑張って書きますので、よろしく。
コツコツ……
ジメジメした洞窟を一人で進むヨシュア。
いやに、自分の足音が響き渡る。
そこは、鍾乳洞のようになっていた。
-魔物は……。
そう思うヨシュアだったが、魔物の気配はなかった。
用意は、万全。手にはランタン。腰に、剣を持っている。
そして、背中には小さい盾を背負っていた。
道が、二手に……、
どちらか、と迷う余地はない。手に地図を取り出し、
ランタンで地図をかざした。
「こっちか……」
そうつぶやくと、右の道に入った。
ズズズ……、
何かが這いずる音がする。
ヨシュアは、その方向にランタンをかざした。
「……あ!」
そこには、大きなナメクジのみたいな、魔物がいた。
シャラン……!
ヨシュアは剣を腰から抜いた。
すると、ナメクジのような、魔物から、声がした。
「マッテ、ボク、コワクナイ」
「!?お前は?」
ヨシュアに言われて、ナメクジは答えた。
「ボクハ、キリ。オイデ、オウジョサマ、コッチ」
「お前、私を助ける気なのか?」
すると、キリはゆっくり頷いた。




