ヨシュアの謀反
城に帰ると、ヨシュア王女は何か城内に不穏な動きがある事を聞いた。
「そうか……ありがとう、気を付ける」
そう言うと、ヨシュアはその家臣を労わった。
何かが、裏工作をしているようだ。
しかし、誰が首謀者かは、まだ解らない。
-今は動けないな……、
そう、ヨシュアは思った。
ヨシュアには、ルースという弟がいる。
王は、王位継承をどちらにしようか迷っている。そこに、目を付けた権力者たち。
ヨシュアはルースとの仲を気にしていたが……、
「姉さま!」
青い目をしたルースがヨシュアに駆け寄った。
「周囲の者たちの考えが解りません。私は姉さまと仲良くしたいのに」
「ルース……」
ヨシュアはルースの頭を優しく撫ぜた。
「今は、耐えないと……お前も大変でしょうが……」
「はい……姉さま……」
涙ぐむ王子。
その夜、
ヨシュア姫は、側近に、家臣の動きを探れと命令した。
静かに夜は更けていった。
一週間後、
ルースの側近が殺された。
衝撃は、その日のうちに広まった。
「みな、静まれ」
ヨシュアはそう言って、浮足立つ家臣を諌めた。
自分の側近は無事なのか……、
ヨシュアは気になっていた。
「姫様」
「どうだ?エスはいたか」
「いいえ……姫様、貴方の身が危険だと思うのですが」
ヨシュアは首を振った。
「私は心配無用だ。お前も気をつけてくれ」
「は……」
その側近は神妙に身を引いた。
「ヨシュア様!」
その突然の声にヨシュアは驚いた。
「ああ、びっくりした。……どうしたんだ」
「そ、それが……」
「それが、こういうことです。王女」
ルースの側近がヨシュアに近づいてきた。
「姫様!」
「私は大丈夫だ、……どうした?ロス」
「姫様、貴方の命で、王子の側近を殺したという噂がありましてな」
「私が?何のために?」
「……王はルースに王位を渡すそうで」
家臣は、みな驚いていた。
「静かに……それで?」
「貴方の……その髪が、側近の手に握られてましてね」
「私の?」
「そうです」
王の親衛隊がヨシュアを囲む。
「なんだと!姫様、逃げてください!」
「王の親衛隊が、私を囲むとは……」
失望感でいっぱいのヨシュアをみて、ルースの側近が言った。
「王女、来ていただきましょうか」




