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信心の門は見えたか?
月が垣間みせる意志は
悠久のアースに繋がれて
おちた影と荒廃にひそみ
迷える君を後押し
目を閉じて夜道をゆけよ
見えぬ一路に立ち尽くし
精密に風を切り開くとき
暗闇に冴えた視野が
あれは無人発電ディーゼルが
百のゲートを抜ける音
過ぎた日々を黒煙で流し
胸の鼓動に載せ換えて
目を閉じて夜道をゆけよ
夜露につつまれる月桃の
明晰な芳香を利けば
暗闇の冴えた視野へ
信心の門を躊躇わずくぐり
明日はより良き人へ より悪しき人へ
君は何者かになるために
信心の門を躊躇わずくぐり
それは歓喜へと または失望へと
君を待つ次の門へとまた