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ソラミミファド
夢路の際に沿って
招かれた場所まで
彩度の上がる丘を蹴上がり
遥かな気流まで一足飛び
キミの見せた幻灯が
試練から試練の啓示なら
ちらと差し込む花園に
明日なき音を忍ばせて
醒めて奥底に沈む夜
澄んだ青は不確かな青へ
褪せた花弁がささやいた
「飽くなき探訪は可能か」と
夢路の際に沿って
招かれた場所まで
彩度の上がる丘を蹴上がり
遥かな気流の先にある音は
ソラミミファド
ソラミミファド
キミの下に
草を乱して無意識を洗い
ソラミミファド
ソラミミファド
千々に散らす
露草に似た色へ染め替えて
夢路の際に沿って
招かれた場所から
太古の唄を連れて戻るよ
囚われのキミを解き放ち